内容説明
その刑事の捜査方法は、実に奇妙なものだった。殺害現場で遺体のそばにうずくまり、まるで死者に語りかけるようにつぶやいている。ホープはその新しい同僚、ギデオン・レイントリーを少し離れて見つめていた。高級なスーツに身を包み、刑事には見えない雰囲気をたたえているが、高い検挙率を誇る優秀な人物だ。まさか犯罪組織とかかわって情報を得ているのでは?ホープは思いきって彼に疑問をぶつけた。するとギデオンはこう答えた―僕は死者と話せる、と。初めは冗談だと思ったホープだが、やがて信じられない出来事が…。
著者等紹介
ジョーンズ,リンダ・ウィンステッド[ジョーンズ,リンダウィンステッド][Jones,Linda Winstead]
ヒストリカル・ロマンス、パラノーマル・ロマンス、ロマンティック・サスペンスなど多岐にわたるジャンルで50作以上の作品を発表している実力作家。RITA賞の最終選考に3度残ったのち、ついに2004年、リンダ・ファロンの名で書いた作品で、パラノーマル・ロマンス部門での受賞を果たした。アラバマ州北部在住
杉本ユミ[スギモトユミ]
兵庫県出身。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アカツキ
13
レイントリー三部作の2作目。前作ヒーローの弟がヒーロー。電気エネルギーを操る殺人課刑事ヒーローは幽霊と話すことができ、それによって高い検挙率を誇っていた。しかし、ヒーローの相棒になった新任刑事のヒロインは、ヒーローが犯罪組織から情報を流してもらっているのではと疑っていて…。仇敵アンサラ一族が放った暗殺者であり快楽殺人鬼タビーが暴れまわる。魅力的なH/Hでストーリーも面白かった。雷に打たれて発光するヒーローは格好良いけれど、ホットシーンでも光るのは笑う。キラキラネームなヒロイン。2021/07/12
くろうさぎ
1
第一作を読む前にこれを読んでしまった。ホテル・インフェルノを先に読みたかったのに・・・。とりあえず、話は一話完結なので、楽しく?読んだけど、早く第一作を読まなきゃ・・・。2010/03/27
mum
0
光と闇の覇者レントリー一族3部作第2話ダンテの弟ギデオン。電磁場を操る殺人課刑事と、部下のホープのロマンス。そして、アンサラの殺しを楽しむ女!いよいよ決戦完結ヘ!!2016/04/08
あゆち
0
レイントリーシリーズ2作目。殺人課刑事のギデオン。レイントリー一族であり電気を操る力を持つ。そして死者と話をする能力も。従兄のルームメイトが殺害され、いつものように殺害された本人の霊に事情を聞いていると、新しいパートナーだというホープが現れ・・な話。1作目と作家が違うんですね。しかも、シンクロしているとはいえ、1作目の続きというわけでもない。時系列的には同時っぽい。でも、面白かった!雷光に打たれ発光するギデオン。いい~(>v<)♪そして、ギデオンも安息の地へ!と続くような終わり方。2014/03/08