内容説明
太陽の谷を豊かなわき水で潤わせ、緑で覆われた牧場にする―それが、ホープが父から受け継いだ夢。しかし雨は降らず、井戸も涸れ果て、先行きは絶望的だった。いつかは状況が変わる、そう信じて地下水をさがすホープの前に、青く澄んだ瞳と浅黒い肌、そしてたくましい体を持った男性リオが現れる。馬の調教をしながら牧場を渡り歩くリオには、水脈を探しあてる不思議な才能があった。互いに大地を愛し、惹かれ合う二人。この恋は水を掘り当てるまでと知りつつも、ホープはリオに向かっていく気持ちを抑えられないのだった…。
著者等紹介
ローウェル,エリザベス[ローウェル,エリザベス][Lowell,Elizabeth]
1975年にアン・マックスウェル名義でデビュー。82年よりエリザベス・ローウェルとしてロマンスを書きはじめる。NYタイムズなどベストセラーリストの常連で、受賞歴も豊富。創作範囲はロマンス、SF、ミステリー、歴史小説、ファンタジーなど多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
22
時々読み返したくなるロマンス小説です。水が枯れた牧場を継ぎ、懸命に働く美女。彼女のために不可能と言われても井戸を掘る男子。美しい魂を持った男女と、彼らに惹かれ、支える人たち(後半、怒涛のように押し寄せる彼らが感動的なんですよ~)。何度読んでも世界って悪いところじゃないなあ、と思わせてくれる素敵なお話です。2018/10/23
たまきら
20
久々に読み返しましたがやっぱり素敵!父の牧場をたった一人で切り盛りする美女と、彼女の人生にひょっこり現れる謎めいた男性、彼女に執着する地元の大物。読み友さんがこの大物が相手でもHQ的にOKでは、と書いていて吹き出してしまった。まさに、こういうゴーマン男子がお相手の話も多いだけに、彼は哀れでした。人の心だけはどうも操れませんからねえ。2016/06/22
たまきら
2
気高く美しい牧場の経営者と、風のように放浪するアメリカンインディアンの血を濃く継ぐ男性のラブストーリー。真の通ったヒロインがとても素敵。登場する動物たち、素朴な人たち、舞台となる乾ききった牧場もいい。水のありがたさをつくづく感じました。さわやかな恋愛小説です。2014/06/04
erie
2
水が涸れ、年老いた使用人ひとりしかいない牧場で奮闘する牧場主のヒロイン。ヒーローはネイティブアメリカンの流れ者の水文学者。おとぎ話のようロマンスでした。逆境にくじけず、芯の強いヒロインが◎。癒される話でした。2009/11/12
oneoeight
1
ネイティブアメリカンという事で傷付いてきたヒーローと牧場を守るため孤軍奮闘しているヒロインとの話。一人頑張るヒロインの様子に心打たれた。ヒーローもローウェルにしては珍しく優しく理不尽じゃないヒーローだったしo(^-^)o二人にギスギスした所はなく、荒れ果てた大地に咲く一輪の花のように可憐で穏やかなロマンス。いいちゃーいいんだけど、なーんか生温いんだよね・・・(∋_∈)ムー。私的にもう一波乱欲しかったワ(; ̄_ ̄)=3 隣人サイテー度☆5、また読みたい度30%2009/12/22