内容説明
戦争から戻ったトリントン子爵トニーは結婚する決意を固め、妻を探していた。だがまわりは世間知らずな娘ばかりで、ふさわしい標的する見つからない。憂鬱な気持ちで夜会に赴き、庭に足を踏み入れると、呆然と立ち尽くしている一人の淑女がいる。倒れた男の傍らで短刀を握って。駆け寄ったトニーに、アリシアという名のその女性は、男が亡くなっていると震える声で話した。彼女を慰めてやりたい。動揺を抑えて気丈に振る舞う姿に、トニーの中でかつてないほど強く欲求が湧き起こる。よりによって何か秘密を抱えている未亡人に…。
著者等紹介
ローレンス，ステファニー［ローレンス，ステファニー］［Ｌａｕｒｅｎｓ，Ｓｔｅｐｈａｎｉｅ］
セイロン（現スリランカ）生まれ。５歳のとき、一家でオーストラリアのメルボルンに移り住む。大学では生化学を専攻して博士号を取得。その後、夫とともにロンドンに渡る。４年間を過ごして帰国したのち、研究活動に従事しつつ、十代のときから愛読していたヒストリカル・ロマンス小説を書き始める。現在ではアメリカでも人気が沸騰し、ベストセラーリストの常連となっている
琴葉かいら［コトハカイラ］
大阪大学文学研究科修士課程修了。大学院で英米文学を学んだあと、翻訳の道に入る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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romance_holic
3
昔スパイで、家庭に落ち着きたいと感じ始めたヒーローたちのシリーズ。今作ヒーローは時折強引さが目立つものの、とても素敵です。窮地に陥ったヒロインに保護欲をかきたてられつつ、じっくりと誘惑する手腕は見もの。母親からフランスの血を引いているヒーロー トニーの誘惑の作法をご一読ください☆ ヴィレッジブックスの別シリーズ シンスターファミリーから、デーモン（ハリー）がちょっとだけ顔を出していましたよ。2009/11/18
まめもち
2
妹に裕福な求婚者を見つけるために未亡人のふりをするアリシア。経験有りだと思ってるからグイグイ口説いてくるトニー。前作と同様、早めにくっついてくれるので逢瀬がたっぷり。鏡を使うとはなかなか奔放なお二人(笑)今回も事件はもっとあっさり解決してもよかったんじゃないかな。2016/12/12
矢田ふみえ
2
自分を犠牲にして妹を結婚させようとしているアリシアとヒーローの展開。謎解きもあって。読ませてもらったよ。2015/06/30
MOMO
1
アリシアちゃんの無実を疑おうともせず、彼女と結婚すると勝手にきめ、何かと彼女達姉弟を助けるトニー君。ほんと、いい奴です！幼い弟達と楽しく遊び、優秀なスパイであるうえに、珍しいほどの正直者！ただ、結婚を早々にほのめかしたら、ラスキンと同じだと思われると考え、我慢したのが間違いの元！2011/01/09
こえん
1
ヒロインに命令形でものを言う（「仲良く」してるときに）、ヒロインにメロメロなヒーローがナイス。うっかりヒロインに彼女との関係をどうするつもりか告げてなかったばっかりに…というところは楽しかったな～。事件解決に向けて、男性陣があれこれ活動してる様子を想像（妄想？）すると面白かった。2009/11/06
