内容説明
田舎町の高校に赴任した教師メアリーは、トップの成績にもかかわらず学校に来なくなった生徒、ジョー・マッケンジーを家庭訪問した。男手一つでジョーを育てる父親のウルフはいかにも頑固そうな男で、ネイティブ・アメリカンの混血である自分たちは町民とは距離を置くべきだと言い張る。優秀なジョーがひそかにパイロットに憧れていることを知り、メアリーは空軍士官学校入学のための個別授業を申し出た。だがウルフはそれすらも即座に拒絶した―この家には近づかないほうがいい、僕はレイプの罪で刑務所にいた男だから、と。
著者等紹介
ハワード,リンダ[ハワード,リンダ][Howard,Linda]
アラバマ州生まれ。1980年、30歳で作家デビューを果たした。以降、情熱的なロマンスを中心に多くの作品を発表。現在も生まれ故郷のアラバマ州に夫とともに暮らしている
高木晶子[タカギアキコ]
東京都出身。聖心女子大学英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mao
17
リンダの作品は、ヒーローがモロ好み。今回のヒーロー、ウルフも文句なしにいい男。息子のジョーも16歳にして、男としてほぼ完成している。このままヒーローいけちゃうレベル。そんな2人といれば守られる側になりそうなのに、庇護欲全開でどんなものからも2人の男を守ろうとするヒロイン。そんなヒロインを全力で守ろうとするヒーロー。お互いに欠かせない存在なのが伝わってくる。ホットシーンが情熱的だけどいやらしくなくて、純粋に求めてるって感じが良い。メアリーが、マッケンジーの男たちを取り仕切ってる様子が頭に浮かぶ(^^)2017/01/24
すっちゃん
7
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 再読。ちょっと頑張らなきゃっていう時に選んだ本。混血で差別を受けてきたウルフに「私も一生私のまま、変わらないわ。あなたに変わってもらおうとは思わない。」そう言い切る真っ直ぐなメアリー。いざという時は強い強いヒーロー。良かったわ。さあ頑張るぞ。2018/02/17
mum0031
5
教師のメアリーと牧場主のウルフ。 インディアンとハイランダーの混血 のウルフが、差別と偏見に晒されていた。 メアリーは、ウルフの息子のジョーの可能性を考え、士官学校への進学を促し個人授業を行う。 メアリーが、レイプ犯に拉致されたり、ボビーが歪んだ母親の言葉に翻弄されたり。そして、ウルフとメアリーが結婚に至るまでの、すんなりな感じとか。。〈マッケンジー一家〉シリーズ再読2度目2018/04/23
かみーお
5
面白い!中盤のハラハラ感がたまらなく、ラストのすがすがしく、愛にあふれた幸せな情景にほっこり笑顔になる。主人公二人とも訳者後書きにあるように、地に足がついており、心情の流れも無理なく自然。こうなるべくしてこうなったんだなと思わせる熱がある。そして、登場人物みんなリアルにいそうで、よかったー。2011/07/06
しゅえ
4
マッケンジー一家シリーズ第1弾。リンダ・ハワードの代表作にして名作。ページ数は少ないんだけど、偏見や差別に流されずに人を愛すること、心を通わせること、人を教え導くことがしっかり描かれていた物語。華奢なのに芯の強いメアリーがとにかく素敵。子どもの担任になってほしい先生No.1だと思う。そんでもってジョーができすぎた男の子で!ウルフとメアリーの空気読んで悪態つくとことか初恋へのけりのつけ方とか本当に16歳!?って思ってたのに、エピローグでなんかもういい男に育ったのがビシバシ伝わってきて萌えた。全力で次作へ。2018/04/26




