内容説明
人生でいちばん惨めな誕生日だわ―弁護士秘書のエミリーは失意の底にいた。平凡な顔立ちで取り柄もなく、男性とベッドをともにしたこともない。１０年間ボスのアダムを想い続けているが、引く手あまたの彼に望まれるはずもない。急に自分の人生が味気ないものに思え、エミリーは夜のオフィスでひとり涙にくれた。一晩だけでいい、誰かに愛されてみたい…。すると帰ったはずのアダムが突然現れて彼女をバーに連れ出した。慣れない酒に酔いエミリーがつい望みを漏らすと、彼は意外にもこう言った。「なぜぼくに頼まなかったんだ？」エミリーの報われない恋に訪れた、最大のチャンス。幸せいっぱいのシンデレラ・ストーリー。
著者等紹介
キャンプ，キャンディス［キャンプ，キャンディス］［Ｃａｍｐ，Ｃａｎｄａｃｅ］
新聞記者の一家に育ち、１０歳のころから小説を書き始める。クリスティン・ジェイムズのペンネームも持ち、現代小説と歴史小説の両方を手がける人気作家として活躍中。欲望と陰謀の渦巻く１９世紀のイギリスを舞台にした、ちゃめっけあふれる楽しい作品で知られているが、実はアメリカ出身で、生粋のテキサス人である（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン
61
ロマンティックなシンデレラストーリーにニンマリでした。 地味で控え目なエミリーが、30歳の誕生日に人生を悲観して泣いていると、そこに憧れ続けていた上司のアダムが声をかけてくれて・・・。エミリーは超一途だけど、地味で真面目なのでちょっと女子としては残念。自信のない彼女がアダムに愛されようと美しく変身する為に努力する姿が良かった。アダムも素敵で優しくて仕事が出来て愛する女性に一途なところは最高。エミリーの話を聞いてすぐハチミツを買いに行くのには笑った。嫌な人物も出てこないのでノンストレスで楽しめました。2017/06/10
eko
26
バージンのまま迎えた30歳の誕生日。パッとしない自分を嘆いて会社でメソってたエミリーの元へボスであり10年来片思いをしていた弁護士アダムがやって来て慰めてくれ、しかも初体験のお相手になってくれるという。アダムがまたステキでね♡有能な秘書であるエミリーの為にステキなプランを練ってくれるんですよ。エミリーもどうせならアダムに喜んでもらいたいと変身していく。2人の気持ちが動く。意地悪な邪魔者もおらず、話が2人主体で非常にシンプル。ハッピーエンドが心地いい作品。すごく面白かった！再読しちゃう♪（´-`）2017/03/06
Miyuki_fsog
16
これまたシンデレラストーリー❤「はちみつ」の使い道♪(σ≧▽≦)σ❤2016/10/01
choco
16
これはもう、ロマンチック度が高過ぎる。30歳の誕生日に経験がないと嘆いていたヒロインに、僕で良ければと言ったのは10年想い続けた何から何までパーフェクトな上司。彼も彼で、完璧な夜にしなくちゃと、前夜もデートを、その日は自らの別荘にお泊まりコースを用意してくれる。桁外れなロマンチックぶり。もうおとぎ話の域なので、その覚悟で読むと、楽しめます。2016/05/30
キッチンタイマー
15
読みながら、リンダの「パーティーガール」に似てると思った。超保守的な家庭、地味なヒロインがこれではいけないと思って、という設定。多分HQ社は設定カードを幾つか持ってて担当編集者にトランプみたいに引かせる、などという妄想。でもリンダも面白かったしキャンディスキャンプもテンポよくて感情移入しやすくとても楽しめた。アメリカらしい無茶苦茶な提案もサラリと2人とも楽しみにできたり少しの自信で花が開くように美しくなり、性格もウジウジから脱却というヒロインはヨシ2015/11/15
