内容説明
ジュリアナは下級貴族のお相手役をして生計を立てていた。ある日、ずっと行方知れずだった幼なじみのニコラスが伯爵になって戻ってきたという噂を耳にし、彼女は胸を高鳴らせた。“いつか迎えに来るよ”という約束を信じて彼を待ち続けてきたのだ。ついに舞踏会で彼と再会し、ジュリアナは衝撃のプロポーズを受ける―僕は愛など信じないが、きみを困窮から救うために形だけの結婚をする、と。彼女は愛なき求婚に絶望しながらも同意し、挙式のために二人の思い出の屋敷へ向かった。そこが暗雲たれこめる不吉な館とも知らずに。
著者等紹介
キャンプ,キャンディス[キャンプ,キャンディス][Camp,Candace]
新聞記者の一家に育ち、10歳のころから小説を書き始める。クリスティン・ジェイムズのペンネームも持ち、現代小説と歴史小説の両方を手がける人気作家として活躍中
井野上悦子[イノウエエツコ]
1962年東京生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒。商社勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すっちゃん
4
⭐️⭐️⭐️ 便宜結婚から始まるロマンス。まあ、子供の頃から信頼関係があった訳だから、愛情が深まるのも早いわけで。登場人物たちのその後が中途半端な感じで終了したのが残念。でも、初夜にヒーロー来る?来ない?って、面白かった。2017/11/23
黒崎ディートリッヒ
4
摂政時代イギリス。下級貴族相手のコンパニオンをしているジュリアナは、片想いしていた幼なじみ、ニコラスが伯爵の地位を継ぎ再び戻ってきたことを知り、彼との再会に喜ぶが・・・・。 ヒストリカル・ロマンス。にわかミステリー系。邦題のタイトルに『伯爵とシンデレラ』とありますが、ヒロインもヒーローも義家族から虐げられているという、どちらもシンデレラな境遇にいるという設定。 ミステリー系ということもあって、ヒロインたちの恋愛話だけではなく殺人事件が絡んできたり、ただのヒストリカル・ロマンスとは一味違う物語です。2015/01/06
suiu
3
簡単な文章で読みやすいが、物語が単純で子供っぽい感じ。 ヒーローにもうちょっと影があるとか、深みがあると良かったんだけど。2013/07/07
zawa
3
幼馴染のヒーローに示すヒロインの理解が深くてホロリとした。でも、全体的にはさらりとしたお話で、もう少し胸キュンできる要素が欲しかったな。2011/10/10
mana
1
十数年ぶりに帰ってきた幼馴染みが、爵位を継ぎ富豪になっていた…という王道もの。楽しかったが、ロマンス・サスペンスともに中途半端。どちらかに重点を置いてほしかった。よくも悪くもさらっとしているので、とても読みやすい作品。★★★2020/10/16