内容説明
キリアは必死に吐き気をこらえていた。目の前に横たわっている見知らぬ男は彼女を訪ねる直前に刃物で刺され、今しがた亡くなったという。男の腰に結びつけられた袋には、象牙の小箱が入っていた。繊細な彫刻がほどこされ、巨大な黒ダイヤがはめこまれたその箱の美しさに、キリアはたちまち心を奪われた。歴史的にも宗教的にも価値のありそうなこの箱は、わけあって悪党たちに狙われているらしい。キリアは知人のレイフとともに、壮大な謎解きに乗り出した。
著者等紹介
キャンプ,キャンディス[キャンプ,キャンディス][Camp,Candace]
新聞記者の一家に育ち、10歳のころから小説を書き始める。クリスティン・ジェイムズのペンネームも持ち、現代小説と歴史小説の両方を手がける人気作家として活躍中。欲望と陰謀の渦巻く19世紀のイギリスを舞台にした、ちゃめっけあふれる楽しい作品で知られているが、実はアメリカ出身で、生粋のテキサス人である
平江まゆみ[ヒラエマユミ]
1959年生まれ。熊本県出身。上智大学文学部新聞学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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