内容説明
アメリカ人のクロエはパリで暮らしている。翻訳で稼げる生活費は乏しいし、自分の人生には刺激が足りないと感じることもあるが、憧れの町での生活には満足していた。そのクロエのもとに、臨時の仕事が舞い込んだ。郊外のシャトーで催される食品業者会議の通訳で、破格の報酬が魅力だった。きっと刺激とは程遠い仕事ね、と思いつつ会場に到着したクロエは、直後に自分が間違っていたことを知った―待っていたのは、食品業者には見えない怪しい面々と、吸い込まれるような黒い瞳で彼女を見つめる、バスチアンという謎の男だった。
著者等紹介
スチュアート，アン［スチュアート，アン］［Ｓｔｕａｒｔ，Ａｎｎ］
数々の受賞歴を誇る全米ベストセラー作家。少女のころから文章を書くのが好きで、２５歳のときに初めて小説を出版。以後、幅広いジャンルで旺盛な執筆活動を続ける。官能的なタッチとスリリングな展開が世界中で人気を博し、“ロマンス・フィクションの旗手”との呼び声も高い。現在ヴァーモント州に夫と子供たちとともに暮らす
村井愛［ムライアイ］
１９６８年生まれ。米国の大学で文学を学び、帰国後、翻訳の世界に入る。現在は文芸、ミステリー、ノンフィクションなど幅広いジャンルの翻訳を手がけている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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菫子
28
Best Tortured Hero（最も歪んだ影のあるヒーロー賞)、AAR2005年ベスト・ロマンティック・サスペンスに選ばれた作品。だけどこの作品は、サスペンスもヒロインの言動も、ヒーローの魅力を引き出す道具に過ぎません。危険な魅力たっぷりのダーク・ヒーロー(秘密組織スパイ)をひたすら味わう作品です！バスチアンはマイ・ベスト・ダーク・トーチャード・ヒーロー！悲しい生い立ちと孤独な運命を背負った氷のように冷たい心を持つバスチアンが人間らしい心を取り戻していく過程が(行間から)滲み出るところに萌えました→2019/03/06
choco
8
途中までは斜め読み。自信過剰ぎみのヒーローに食傷ぎみで。話もちょっと入り組みすぎ。と、拷問を受けて殺されかけたヒロインを救いだす辺りから引き込まれて一気読み。自信過剰は一転切れ者のスパイヒーローへ♪職業柄、いろんな事に惑わされないフリが身に付いちゃってのヒロインへのツレナイ態度。展開が面白くて映画を観てるようでした。出来ればエピローグが欲しかった…。あの終わりかたは物足りないっ！2015/12/25
terutyann
2
ヒーローのヒロインに対する気持ちがどこから湧いて出たのかしら？？ひとめぼれってやつですか♪アン・スチュアートらしいヒーロー。（だってヒロインにしか優しくないし（苦笑））。2011/07/30
R
1
優秀なスパイ×翻訳家女性。突っ込みどころ満載だったけど面白かったから気にしない！はらはらどきどきだった！ダークヒーロー大好き！しかしなんでヒロインに恋しちゃったんだろ。なにかきっかけみたいなの欲しかったかなぁ。彼の人生にはいなかった純朴な女性が物珍しかったのかねぇ。素っ気ない態度がたまらんかった。2019/03/04
琵音
1
このてのロマンス小説を読んだのは初めてです。思ったよりアクション・サスペンス色が強かったですが、とにかく、ヒロインの23歳の小娘がお馬鹿すぎ。彼女をどこまでも追いかけて殺そうとした女スパイのほうに、最後は感情移入してしまいました。たまに読む分には目先が変わっていいです。2017/03/09
