内容説明
「金をよこせ、このあばずれ!」鈍い光を残してナイフが空を切る。アビーは夢中でアクセルを踏み深夜の湖岸を逃げ出した。順風満帆な人生が恐ろしい悪夢と化した瞬間だった。謎めいた脅迫、義兄の死、幼い息子の失踪―さらには刑事ジョンの放つ強烈な魅力にアビーは心を乱されていく。逼迫する事態に立ち向かう二人を待ち受けていたのは、あまりにも悲しい殺人者の姿だった…。実力派作家が仕掛ける巧みな罠、珠玉のロマンティック・サスペンス。
著者等紹介
ヘガン,クリスティアーヌ[ヘガン,クリスティアーヌ][Heggan,Christiane]
南フランスのリビエラで生まれ育ち、ニース大学を卒業。米国軍人と結婚してアメリカに渡る。空軍将校の妻としてルイジアナ、カリフォルニア、デラウエア、ニュージャージー、ドイツ、モロッコ、スペインに暮らす。スペイン駐在中に友人の勧めで新聞記者となり、文章の基礎を学んだのち天職ともいうべき創作活動を始め、瞬く間にベストセラー作家となる
飛田野裕子[ヒダノユウコ]
慶応義塾大学文学部卒
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