内容説明
故郷テキサスに戻ったキャサリンは、亡き父の牧場がすっかり様変わりしていることに驚いた。牧場監督のルールが我が物顔で采配を振り、競走馬の飼育まで手がけている。長く牧場を離れていたとはいえ、オーナーの私には報告さえ来ていない。怒りが頭をもたげる一方、ほろ苦い思い出が胸によみがえった。ルール―彼はいつだって特別な存在だった。八年前、川で無邪気に泳ぐ私を、やさしく抱きしめてくれたあの日から。ファン待望の初期作品が新訳で登場。
著者等紹介
ハワード,リンダ[ハワード,リンダ][Howard,Linda]
アラバマ州生まれ。少女のころから書くことが大好きで自分の楽しみのために作品を書きためてきたが、1980年、30歳のときに作家デビューを果たした。以降、情熱的なロマンスを中心に多くの作品を発表し、アメリカをはじめ世界各国で人気は高まる一方。とくに彼女の描くヒーローは世界中の女性をとりこにしている。現在も生まれ故郷のアラバマ州に夫とともに暮らしている
小林町子[コバヤシマチコ]
東京都生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒。商社勤務を経て、1979年よりハーレクイン社のシリーズロマンスの翻訳を手がける。1982年より翻訳学校の講師をつとめ、裏千家茶道海外紹介活動にも参加
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すっちゃん
10
⭐️⭐️⭐️ リンダ氏の初期作二作目挑戦。ヒロインの初めてをヒーローに捧げたが、怖くなって逃げて結婚。その優しい夫を亡くし、家に帰って来てからのお話。初体験にしても、ルールのキャサリンに対する執着にしても、イマイチ理解不十分なまま読み進め、最後にまあまあ納得。戦争体験や、家族愛など少し中途半端な感じ。ルールが怪我してからが山かな。2018/08/26
まるかず
6
いやぁ~、めんどうなヒロインだったなぁ~。短気で感情的でものの考え方が幼稚で。これがリンダの描くヒロインとは到底信じられない。これは、今からだと30年以上前に書かれたリンダ・ハワード初期作品です。ラスト、うまくきれ~いにまとまったのは良しとしても、ヒーローのあの発言はどうなんだろう。あの発言もかなり受け入れ難いのだが・・・・・・。2014/09/24
ささじゅん
4
Against the Rules ルール&キャサリン ☆2.5 リンダは好きだけど読み通すのが苦痛だった。ヒロインが好きになれなかったし、ヒーローの魅力もわからなかった。 邦題も意味不明。「ルールに背いて」とかでよくない?2018/02/12
romance_holic
4
久しぶりに再読。ヒーローのむちゃくちゃな寄りきり具合が印象に残っていたけど、ヒロイン17歳との出来事を踏まえて、ヒーローの立場から読み返してみると、無理もないかなと思えてくる不思議。ラスト付近で、昔の悪夢が新しいよい思い出で上書きされた象徴の背中に汗がつたう回想シーンがとってもお気に入り。2015/07/10
眞墨
4
タイトルの意味がよくわかんないです…。今回はヒロインの背中をどつきたい気分になりましたよ…。ヒーロー(って呼べばいいんですか?)は健気というか意外にヘタレというか…。2012/07/14