内容説明
四十年以上も前に、この人と私が愛し合っていた…?セアラは混乱に陥りながら、目の前で事故死した老人の遺品を見つめた。色褪せた写真。若いころの彼と写っているのは、まぎれもなくセアラ自身だ。“光の波動”“彼女の時間から私の時間へ”老人が書き残した言葉を手掛かりに、セアラは過去の時代へとタイムトラベルを果たす。なつかしい腕に抱かれた瞬間、時空を超えて出会った二人のせつない恋が始まった。永遠の絆を描いた感動作。
著者等紹介
ヘリントン,テリー[ヘリントン,テリー][Herrington,Terri]
大学卒業後に執筆活動を始める。10年間で20作余りの作品を発表し、1990年にロマンス小説の専門誌『ロマンティック・タイムズ』のLifetime Achievement賞を、91年に同Special Achievement賞を受賞したのをはじめとして数々の栄誉に輝く。現代物はもとより、歴史物やテレビドラマの脚本まで、その作品は多岐にわたっている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
12
カメラマンのヒロインは度々現れては自分を見つめる老人を警備員に追い払わせようとして、逃げ出した老人が交通事故で死んでしまう。責任を感じたヒロインが老人の遺品を整理をしていると若かりし頃の老人と腕を組むヒロインそっくりの女性の写真を見つける。謎を追ううちヒロインは40年前にタイムスリップしてしまい…。時間を行き来する度に肉体が消耗し、命が危険にさらされても愛するヒーローために飛ぶヒロインにハラハラ。ヒロイン双子の妹との強い絆を感じるラストに涙。タイムスリップ系ロマンスの傑作だと思う。2021/07/15
にゃんころ
11
初めてタイムトラベルもの読みました。時を越えることで受ける犠牲。心の痛みとともに体の痛みも全身で受け止めねばならない現実。まさに命がけの愛。物が溢れて豊かな現代に見つけられなかった愛のみが、セアラを動かす原動力となっていました。ハッピーエンドなのにすごく切なくて、なんだか割りきれないような気持ちにも…。双子として産まれてきたのに、死はあまりにもかけ離れたタイミングで訪れるということに胸が痛む。でも最後に交わされた投げキスで2人がすべてを了承したことが伝わって安心しました。2016/05/11
ちはや
4
再読。うっかり夜中に読んで涙目。読みかけのやつを終えてから手をつけようと思ったのに懐かしさのあまり。妹にとっては一瞬、姉にとっては半世紀近い長い時間。じっと影から見守りながら来たんだろうな。いや、逆に目に触れないようにとチラリとも姿を見せなかったか。ふと、思ったけど、歴史が変わったが彼女たちは双子として生まれてきたんだろうか?久しぶりに読むと以前は号泣で見落としてたことが目についたかも(^^;過去作品再読は意外と楽しい?(笑)2011/08/26
veri
2
ハッピーエンドだろうと分かっていてもハラハラしました。タイムパラドックスが実際にあるなら、確かに楽しくて美しいだけじゃなくて、こういう辛さや犠牲もあるのだろうと思います。2013/10/14
ひまわり
1
タイムトラベルものは好きじゃないけど、これは良かった。うっかり泣いてしまうところだった。2011/08/20