内容説明
特別捜査官フィリップ・チェンバレンは、謎めいた美女エイドリアンに出会う。惹かれ合うふたりだったが、じつは彼女こそ、彼が現在追跡中の宝石泥棒“シャドー”だった。彼女の危険な復讐計画を知ったフィリップは、過去の自分の正体―伝説的な宝石泥棒“P・C”―を彼女に明かし、協力を申し出た。彼らは婚約の報告を口実に、エイドリアンの生家であるジャキール王宮を訪ねた。結婚祝いの盛大な宴が終わりを告げ、ふたりのプロが暗闇で動きはじめる。
著者等紹介
ロバーツ,ノーラ[ロバーツ,ノーラ][Roberts,Nora]
メリーランド州に育ち、1981年、シルエット・ロマンス『アデリアはいま』でデビュー。以来、天性のストーリーテラーとして精力的に執筆活動を続けている。98年『マクレガーの花婿たち』でニューヨークタイムズのベストセラーリスト第1位に初めて輝く。今や世界中で版権争いが起こるほどの人気作家となり、総発行部数は1億2,000万部を超える
堀内静子[ホリウチシズコ]
明治学院大学卒。神奈川県茅ヶ崎在住
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感想・レビュー
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mana
1
全体的にドラマチックな展開で目が離せなかった。ただ、濃厚な内容だった上巻に比べ、下巻は軽くてご都合主義。復讐の方法も他にもっとあったのではと思わずにはいられない。名作になりそうな上巻から、急にロマンス小説に変身した下巻への落差が残念。とはいえ、総合的にはとても楽しかった。★★★★2020/09/24
akiyuki_1717
1
上巻よりはロマンス度は高かった。ただ、やっぱり今までのノーラさんの作品とは違う感じを受けました。ヒロインの母親が受けた暴力と、父である国王があまりに人間性に欠いているため、読んでいて苦しいというのが一番の感想です。最後もあまりにあっけなく、描きたかったのはハッピーエンドというよりは、恨みつらみと復讐心がいかに強いものかということでした。何度か登場したヒーローの母も結局は何の影響もないままに終わり、読み切っても中途半端な感じが拭えない作品でした。2019/04/19
deltazulu
0
惹かれてるのに、無理に一歩引いて。歯がゆくニヤニヤする駆け引きのあと、堰を切ったように……敵地でっていうのはやりすぎだと思うけど!最後の三度の言葉が良かった。2011/03/23
さり
0
泥棒編、面白かった。これはよいツン。2011/02/24