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内容説明
ミッチはハンサムでセクシーで腕のいい救命医だ。ところが率直で容赦ない物言いが患者や同僚たちの不評を買い、勤務するメディカルセンターから解雇を言い渡されそうになる。くびを免れるには対人関係改善のカウンセリングを受けるのが絶対条件だと上司から告げられ、ミッチはしぶしぶ承諾した。新米カウンセラーのサマンサは、担当することになったミッチの有能な仕事ぶりに感嘆した。彼は医師としては、非の打ち所がない。さらに対人能力を身につけたら完璧な男性になるはずなのに。カウンセリングの初日、サマンサは奇妙な胸騒ぎを覚えた。こんな感覚は初めてだわ。自分の職務を忘れそうになるなんて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
20
先日読んだHQに登場した敏腕だけどかなりコミュ障な救急医男子が主人公です。案の定経営陣&モンスター患者・家族と問題を起こしツーアウト状態。ゲームセット前にカウンセリングを義務づけられ腐っていると「うわあ、好み!」な癒し系美女がカウンセラー(助手)で…と言うような内容です。とにかく彼女とうまく行っていれば周囲から気味悪がられるぐらいに良い人になる男子がかわいい。本当はかなり養女を愛していると思われる同じくコミュ障と思われるオトンについてももう少し読みたかったかなあ。面白かったです。2018/05/14
糸車
12
優秀な救命医でも一番大切な人を救えなかったという深い挫折感、罪悪感を抱えているミッチ。容赦ない物言いで周囲とトラブルを起こす彼をサポートすることになったカウンセラー、サム。自身が問題を抱えているサムの真摯な態度がミッチの心を開かせ、孤独な二人が惹かれあう過程がじっくり描かれている。血の繋がりはなくてもサムを守ろうとする義兄が安心感にあふれていて素敵。自分を認めてほしいと思うあまり本音を押し殺していたサムがようやく父に立ち向かうことができたシーンはよくやった!と拍手。心理描写がとても丁寧な作家さんだと思う。2015/06/20