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内容説明
「赤ちゃんのお父さんはどうしたの?」産婦人科医のレベッカは、兄に連れられて病室を訪れた少女に尋ねた。十八歳のエイミーは歯を食いしばったまま何も答えない。心配する兄のゲイブにも、どうしても相手の名を言わず、六カ月になるおなかの子供にもなんの関心も示さないという。もしかしてエイミーは誰かから暴力を受け、望まぬ妊娠をしたのでは?彼女の目に浮かぶ罪悪感と恐怖に、レベッカはふとそんな気がした。ゲイブはかつて婚約者とおなかの子供を事故で失った経験があるため、赤ん坊がちゃんと生まれてくることを望み、レベッカに助けを求める。だが、レベッカにはエイミーの気持ちがよくわかった。なぜならレベッカ自身、心ない暴力の被害者だったのだから…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
23
愛する妻を出産で亡くした父、存在そのものを疎まれて育ち孤独の中望まぬ妊娠をした妹、婚約者と子どもを一度に失ったヒーロー。なんて気の毒な家族だろう。そんな彼らに我慢強く接する産婦人科医のヒロイン自身が癒されない心の傷を抱えている。それぞれが抱えている問題が重たく痛々しいですが、心の傷を乗り越え家族の絆を結び直して生き直そうとする姿にじーん。淡々としているけど心に響く。2019/04/24
akiyuki_1717
1
題名と中身がかみ合ってなかったけど、内容としては家族愛と、愛する人の死を乗り越えるお話で、ハーレクインとしてはイマージュに持って行った方がよかったような気がする。ホット感も極小で大人向けとしては物足りないかも。2013/09/14
早川珠生
1
ヒーローもヒロインも殻に閉じ籠ってたけど支え合うまでの話 二人とも不器用だから表には出てないけどとても優しい ロマンスだけじゃなく家族の再生の話でもあった2012/02/20