内容説明
15歳以上の人間が忽然と消えた日から1年が経とうとしていた―町は半透明のバリアで封じられたまま、外の様子はいまだまったくわからない。食料不足や諍いを繰り返しながらも必死に生きるサムたちだが、ある日そのバリアに異変が起きる。黒い染みがじわじわと広がって陽光を遮り、町を完全なる暗闇にのみこもうとしていたのだ。皆が絶望し戦慄するなか、時同じくして、バリアの外でも異変が起きていて…。
著者等紹介
グラント,マイケル[グラント,マイケル] [Grant,Michael]
“GONE”シリーズで知られる作家。軍人一家に育ち、幼少期から移住を繰り返し、10以上の学校を転々とした。大人になった今も移動を好み、世界すべての大陸をめぐるのが夢。妻と2人の子供たちとともにカリフォルニアに暮らす
片桐恵理子[カタギリエリコ]
愛知県立大学文学部日本文化学科卒。カナダ6年、オーストラリア1年の海外生活を経て帰国したのち、翻訳の道へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
detu
15
10/17〜25了。シリーズ第5章。二グループに分かれて暮らすサム派ケイン派も暫くは平穏な日々だった。ある日フェイズを覆うドームが黒く変色をし始めた。やがて漆黒の暗闇に包まれ、絶望感に苛まれる子供達。そして初めてドームの外、一般社会の様子が描かれる。サム、ケインの母親の行動。軍の対応。ラストでドームは透明に戻り外とのご対面。もはや以前のような日常には戻れないのか。弟ピーターを生け贄にしたアストリッドの苦悩と変化。異常な妊娠をしたダイアナ。最終章で希望のラストを迎えることはできるのか。楽しみである。2023/10/26
サン
12
GONEシリーズ5部。ビーチと湖の二ヶ所に分かれて生活する子どもたち。ビーチにはアルバートと王様ケイン。湖にはサムや妊娠したダイアナ。つかの間の平和だったが、ピーターが目覚めてバリアが黒く染まり始めた。外の世界との交流など目が離せない。2023/07/09
WHISKYCOKE
4
4年半ぶりの続刊。もう続きは読めないと諦めてたからうれしい。物語は暗いけど。デッカとオークが良かった。2023/04/12
nnnともろー
3
前作から4年以上経ったので思い出しながら。いよいよフェーズの外の世界が明らかに。壁が生まれた理由も分かった。サムとケインが協力関係に。無惨に死んでいく子どもたち。次巻でラスト。結末が予想できない。2023/03/19
そら
3
15歳になり、フェイズから消滅した子供たちのその後が衝撃的。ついに外の世界が描かれるが、子供を失ったのに、バーベキューやら密会をする親ってどうなんだろう? 次はいよいよ最終巻。サムたちフェイズの子供らはガイアファージを倒せるのか? ドームから脱出するのか? 気になります。2023/03/02