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内容説明
ネルは病院のベッドで目を覚ました。自動車事故を起こし、救急車で運ばれた記憶がおぼろげながらある。ベッド脇で夫のアレクサンドロスが見下ろしていた。急な知らせを受けて、久しぶりにロンドンに戻ったのだろう。二人は結婚して一年たつが、ネルは未だに無垢なままだった。アレクサンドロスが父の苦境を救ってくれたのと引き換えに嫁いだにすぎないから。それに夫には愛人がいる。こんな生活に耐えられず逃げだしたところを、事故に遭ったのだ。うわべだけの気遣いを見せる夫にネルは憤った。「あなたなんて大嫌い!」彼女はわっと泣きだした。
著者等紹介
リード,ミシェル[リード,ミシェル][Reid,Michelle]
日本では1997年に『追憶の重さ』でデビュー。英国マンチェスター在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
7
思いがけないことにヒーローに深く同情してしまった。ヒロインのような純粋な女性は自分を取り巻く環境に耐えられないと分かっていても手放せないほど愛してしまったヒーロー。なのに父母のしたことの結果を一方的に背負わせられ秘密を守るしかなかった。妻を熱愛しているのに触れ合うことも出来ず・・・、不憫としか言えない。何も教えてもらえなかったヒロインも可哀想なんだけど、結婚してからの1年の彼の半端じゃないストレスを思うと胃が痛くなりそう。ラテン気質とはこれほど激しいのか。ヒーロー父母よ、息子に対する仕打ちはあんまりです。2014/06/04