出版社内容情報
ロレイン・ヒース[ロレインヒース]
著・文・その他
さとう史緒[サトウシオ]
翻訳
内容説明
ロンドンの貧民街の書店。19歳の店主ファンシーは、ある伯爵夫人が夫へ遺した手紙に、うっとりとため息をついた。“貴族と結婚して極上の人生を”と願う家族のため、箱入り娘に甘んじてきたけれど、この手紙は貴族界にも真実の愛があると教えてくれる。そこへ現れたのは、界隈では見かけないような優雅で見目麗しい紳士。彼こそ、愛なき結婚生活に傷つき、社交界から逃れてきた伯爵本人で…。
著者等紹介
ヒース,ロレイン[ヒース,ロレイン] [Heath,Lorraine]
イギリス、ハートフォードシャーの生まれ。作家になるのが長年の夢で、テキサスの大学を卒業後、マニュアル本やプレスリリースのライターといった職を経て、念願の小説家デビューを果たす。USAトゥデイやNYタイムズ紙のベストセラーリストにたびたび登場し、受賞歴も多数
さとう史緒[サトウシオ]
成蹊大学文学部英米文学科卒。企業にて社長秘書等を務めたのち、翻訳の道へ。小説からビジネス書、アーティストのファンブックまで、幅広いジャンルの翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
32
紙媒体にて。作者がイギリス史を調べているときに19世紀の捨て子に近い里親システムにインスピレーションを受けて通ったシリーズの5作目です。前作も大変面白かったんですが、今回は母の実子で、家族が溺愛する心優しい末っ子女子が主人公です。秘蔵っ子には秘蔵っ子なりの悩みがあり、彼女は「貴族と結婚しないといけない」と強迫観念を持っています。ところが恋に落ちた男性は…という流れ。青い血が流れている貴族が完全な平民を選ぶロマンスは多いけれど、やっぱりこの作者は表現が細やかで素敵でした。次は最終巻かな?2022/11/03
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
14
トゥルーラブ一家、最高でした(☆▽☆)2022/11/24
aiko
4
親兄弟の期待に応えようと自分を押し殺す平民のファンシーと、伯爵の身分を隠し暮らすマシュー。 事件もあるけれど、本を通じ出会った二人のゆったりと愛を育む様子が大変良かったです。ロレイン・ヒースはやはり読んで損なし!2022/08/16
ぶく
2
これがシリーズ物とは知らず、今作・5作目から読んでしまった。ヒロイン・ファンシーが自立心の強い女性でかつ世の中のために行動しているのがかっこいい。ヒーロー・マシューとのすれ違いに魅せられる。しかしながら、マシューの元妻が手紙をタイムズに掲載した理由は謎のまま。夫を困らせたかったから?しっくりこないが面白かったので、過去作品も絶対読む。2023/06/02
ユキタ
0
癖の強いトゥルーラヴ家の末っ子、唯一エティの実子ファンシーがヒロイン。この話、波乱もあるけどファンシーの屈託なさが全編通して光っているので読んでて楽しかった。その屈託なさが一瞬曇るシーンもあるけど、再度光るための美味しい展開よ。シリーズで1番好き。2023/03/18