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内容説明
幼いころに両親を亡くしたセリーンは、祖父母の屋敷で育てられた。祖父ジェラルドは友人とともに土地開発の会社をおこし、その友人の孫息子であるガイを会社の後継者とみなしていた。鋭いビジネス感覚を持ったガイはたちまち社内で頭角を現し、そんなガイを、祖父はお気に入りの孫娘セリーンと婚約させた。セリーンは心からガイのことが好きだった。しかし、ずば抜けて優秀な彼に自分はふさわしくないと思い、婚約を一方的に解消して祖父の家を飛びだしてしまう。そして三年後、自立して生活する彼女のもとに祖父の訃報が届いた。故郷に帰ったセリーンを迎えたのは、独身を通していたガイだった。二人の仲を裂こうとする悪意ある者の存在も知らぬげに、セリーンの胸元には、今も婚約指輪がチェーンの先で揺れていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
3
人は信じたいことを信じるんだな、と思った。事実かどうかは別にして、どうしても欲しいものを手に入れるためだったり、ひどい劣等感から大事な問題に正面からぶつかることを避けていたためだったり。重要な事柄であればあるほど、いつまでも尾を引くのが分かっていても。理性も知性も分別も十分持ち合わせている主人公たちがここまでこじれてしまうのは、残念だわ。問題ありありのいとこ家庭の人々が、終盤やっと分別を働かせてくれて、よかった。これからは、もうちょっといい関係を築けそうで、なんだかほっと一安心。結局、おじいさまが悪いの?2013/04/12
葉月
0
Cの上2011/12/19