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内容説明
デイジーは、兄の親友のロバートに子供のころから片思いをしている。十六歳のクリスマスにふたりはキスをするが、半年後には彼が別の女の子とキスしているのを見てしまう。以来、デイジーはロバートの妹分を演じてきた。独身主義者で次々とつき合う女性を替えるロバートに、もう傷つけられたくないと思うからだ。兄の結婚式でデイジーは花嫁のつき添いを務めることになり、準備に忙しい兄たちを見て胸がきゅんとなる。ロバートのことは忘れよう。待つだけの存在からは卒業するわ。あるパーティで出会った男性と会場を抜け出そうとしたデイジーは、とたんに、ロバートに連れ戻された。「君はぼくのものだってことを忘れてもらっちゃ困るよ」そう言って彼はキスをしてきた。
著者等紹介
フィールディング,リズ[フィールディング,リズ][Fielding,Liz]
イングランド南部バークシャー生まれ。二十歳のときアフリカに渡り、秘書の仕事に就いた。土木技師と結婚し、その後十年間をアフリカと中東で暮らす。夫は激務で、彼の帰宅を待つ長い時間、ものを書いて過ごすうち作家の道に。現在はイングランドに戻り、ウェールズに住んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
3
リアル生活に置き換えてみれば、もう成人した甥姪でも、やっぱり小さかった頃を思い浮かべてしまう。記憶の中の可愛かったあの子たち。だから、ヒーローの気持ちも分からなくはない。小さいころからずっとヒーローを追いかけていたヒロインはわざと大人になった自分を見せないようにしていたし。ヒロインに「男の影」を感じ、一気に保護者→嫉妬深い恋人へと変貌するヒーローが可笑しい。たったひとりを思う資質が欠けているなんて、悲しい思い込み。本当は、たったひとりを手に入れたいと、それ以外はいらないと思っていただけだったのに。2013/05/24
MOMO
3
デイジーちゃんを女性と意識した途端に、独占欲と保護欲丸出しにするロバート君。彼女の兄ちゃんに、長年想いを寄せている男がいるときかされ、その男が誰か突き止めようとしますそれが自分だとも知らずにさ・・。おまけに、自分には、生涯1人の女性を愛し続ける能力はないと信じきっているから性質が悪いのよ・・・。しかし、男って困ったものねぇ・・失いそうになるまで、それがいかに自分にとってに大事なものなのか気づかないんだからさぁ・・2009/11/21
akiyuki_1717
2
ヒロインの健気さがすごくよかった。でもヒーローとヒロインの家族の鈍さには閉口した。ヒロインの兄がいい人でなかったら、ヒロインはもっとやさぐれてただろうと思う。ヒロインを大切に思っていたのに、大切なセリフも言ったこと自体を忘れてたっていうのは、失礼極まりないと感じた。当時思ってたけど口にしなかったって言うならいいけど、聞いてるヒロインには残酷すぎるよね。挙句、何年も綺麗な女性を取っ替え引っ替えしてるのを見せられて、信じて欲しいと言われても私なら難しいし、すぐに結婚には飛びつけない。2017/06/05
麻琴
2
兄の親友であるヒーローに長年片思いしているヒロインと、ヒロインはあくまで妹扱いの独身主義者で女をころころ替えてばかりいる残念ヒーロー。アホで鈍いヒーローがヒロインへの認識を変えて迷走するのを生暖かく見守るだけの話の気がする。ずいぶん昔に雑誌でコミック版読んだ時、個人的に苦手な絵柄で内容どころじゃなかった作品の原作を偶然見つけたので読んでみたけど原作自体も苦手だった模様。展開も基本設定も嫌いじゃないし嫌な女も出てこないのはいい。ただ、… (コメント欄に続く)2016/01/31
きき
2
悪くはなかったけど、やっぱり私はヒーローのほうがヒロインをずっと思っていて大人になるのを見守りつつヤキモキする展開のほうが好き。2015/10/16
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