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内容説明
国際的なモデルとして活躍する華やかな姉とは違い、地方新聞の編集の仕事をするオナーは地味で真面目な二十五歳。今までに特定の男性とつきあったこともない。そんなオナーにも、ついに恋の女神がほほえんだ。地元主催のチャリティー舞踏会でのこと、ひどい風邪で意識朦朧としていた彼女を車まで運んでくれた人がいた。翌日、なんとその彼からカードが届いたのだ。返事を書き、文通が始まった。いろいろ論じあえた楽しい手紙が、最近、彼から来るのはラブレターだ。半信半疑ながらも胸が躍る。けれど、ある日届いた手紙の中で彼は“ヘレン”と呼びかけていた。なんてこと!私を姉と間違えていたの…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
20
読み友さんから。ニュージーランドの実業家である男子の果樹の生産加工なんかの記述が新鮮でしたが、出版は94年。スーパーモデル花やかなりし頃ですね。そんな姉とは比較できないほど「チビでデブ」な妹が主人公です。彼女の初々しさ、短気な男子、にこやかな老齢の母に明るい娘…登場人物たちがみんな上手にかかれているんですよ。そして、もしかしたら?と思っていたけれど最後に明かされる前妻の姿と男子の愛情深さにやられた!こんなに薄い本なのに色々な要素がぎっしり詰まった、読み応えのあるロマンスでした。2018/06/18
糸車
6
容姿に対するコンプレックスって、根強いものがある。愛する人の亡くなった奥さんの容姿が「トロイのヘレン」に例えられるほどと知ったときのヒロインの気持ちはものすごく分かる。勝てるわけないって思うのが当然。さらに思い出は美化されがちだし。でもヒーローからヒロインに宛てた最後のラブレターはとっても素敵。不覚にも涙してしまった。うるうる。亡くなった奥さんが愛されて幸せだったことを伝える写真の存在も説得力がある。容姿に自信がなくっても愛情深い誠実な男性に深く愛され、心から求められる。これぞロマンス小説!素敵でした。2013/04/09
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