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内容説明
友人のスティーヴンから彼の会社のパーティに誘われたとき、アニスはむしろ義務感から誘いに応じたのだった。だが、彼の会社の新しい社長を紹介されて衝撃を受けた。ザン・パワー!ハンサムな顔もカールした黒髪も忘れていない。かつて、わたしが愛するすべてのものを滅ぼした男だ。だが何も知らないザンは、憎悪に震える彼女に熱っぽい視線を注ぐ。アニスをダンスに誘い、スティーヴンとの関係を詮索し、クールに宣言した。「きみを完全にぼくのものにするつもりだ」彼女は息が止まりそうだった。怒りと憎悪と恐怖が交差する。そして魅惑が。だが、まだアニスは気づいていない。どれほど愛が恐ろしいものか。どれほどザンが本気か。彼は絶対にアニスと結婚するつもりだった―たとえ脅迫してでも。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
22
何年か前に読んだとき、ドナドナするかどうか散々迷って、結局本棚へ。ヒーローの高潔さは買うけど、脅迫して結婚に追い込むやり方は×だなあ。ヒロインが大好きなのは伝わってくるから憎めない。ドナドナする前にもう一回と思って再読…、ああ、どうしよう。2017/05/07
糸車
20
何度目の再読なのか覚えていません。何度もドナドナ候補にしてたのに💧感想も何度も書いたし。ヒーローが冒頭からヒロインを真正面から口説くのですが、彼女は冷淡。物語が進むと彼を憎む理由が徐々に明かされて行くのですが…。ヒーロー、誠実で家族思いな男性です。ヒロインの氷の美女っぷりは彼女の事情を思えば仕方がないかもしれませんが、冷たくされてもめげずに求め続けるヒーローが不憫なお話でもありますね。特にヒロインの誤解を無理に解かず、自分の立場を危うくしても口を閉ざした高潔さはあっぱれなもの。いい男や〜。2021/06/23
糸車
18
何度目かの再読。話の大筋を知った上で読んでいるとヒーローの苦悩が手に取るように分かる。なんという自制心。ヒロインを手に入れるために策を弄したのは本当だけど、それ以外は誠実で思いやりのある態度で好感が持てる。長らくドナドナ候補だったけど、やっぱり本棚へ戻すことに。2018/08/04
糸車
5
こういうのが愛憎劇っていうのかしら。憎んでいる相手から激しく求められ、脅迫されて大切な人を守るために結婚に踏み切り、いつのまにかヒーローを愛するようになってしまうヒロイン。ヒーローのヒロインに対する愛情の激しさ、深さ、求めようがすごい。脅迫してでも結婚したいと思うほどの相手に誤解を与えてしまって自分に不利な状況だと理解しながら、友人に対する義侠心から”本当のこと”を言うわけにはいかないと口を閉ざすヒーローは立派です。誤解が解けた以上、あとは周囲もうらやむほどラブラブなんだろうな~。2013/10/01
ひまわり
2
ヒーローの忍耐力に脱帽です。一目ぼれとはいえ、あんな態度のヒロインを待ち続けるってすごい。『ほかの女と結婚して幸せになるより、きみと不幸になる方がましだ』ってどんだけ好きなの~2011/02/25