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内容説明
キャシーは妻ある上司への思いを断ち切ろうと会社をやめた。ちょうどそのころ、クォントラル産業会長秘書の求人広告を目にし、彼女はすぐに応募書類を郵送した。そして二度の面接試験にもパスし、入社してから二週間がたつ。もっとも会長自身は出張中とかで、まだ一度も会ってはいないが。いよいよ今日はその会長に会える―そう思ってキャシーは気負いこんで出社した。ところが、会長は彼女が新しい秘書だと知るや否や、「なんてことだ!」とたたきつけるようなひと言だけを残し、部屋から出ていってしまった…。
著者等紹介
スティール,ジェシカ[スティール,ジェシカ][Steele,Jessica]
イングランド中部の田舎に生まれた。公務員として働きながら小説を書き始める。夫の励ましを得て作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
4
うーん、ヒーロー大丈夫ですか?ヒロインはどこがよくて惹かれたのでしょう?やりがいのある仕事にのめり込む気持ちは分かるんだけれど。支離滅裂な上司の言動にぐっと我慢し、いっそ殴ってやりたいと思うのは共感出来る、うん。でも、口を開けば皮肉を言ったり、睨んだりする人を好きになれるのか?他のお話なんかだと、口ではひどいことを言っても実はヒロインのことを陰で支えてくれたとか、隠しきれない好意がそこかしこに、っていう「実はめろめろ」の裏書があったりする。このお話ではそれがないので、なんかなあ、と思ってしまうのよね。2013/06/29
たまきら
1
妻がある上司への気持ちを断つため転職をきめた倫理観のあるヒロインが、男性秘書しか雇わない会長秘書に…という設定。わあ、すごく魅力的だ、どうしたらいいんだ~とパニくるおとなげない(これで会長って…)上司と、彼のパワハラに近い行為に悩まされて状況が把握できないヒロインのすれちがいがもっとコミカルだったらさらに好み。でも倫理観の強い(ホントか?)私は上司が秘書に手を出す話はやっぱり納得がいきません。2014/07/09
りりか
1
今作のヒーローは、嫉妬ゆえとはいえ、ただの性格破綻者としか思え無い言動を取り続けます。なので、ヒロインがこのヒーローのどこに惹かれたのかがまったく理解できずに…。ほかのジェシカの作品では、同じような展開であっても、ヒーローがヒロインを大事に思っているところが見え隠れするのですが、このヒーローは捨て台詞がいちいち本当にひどい。常に怒鳴ってる。「近くて遠い人」ってタイトルはまさにぴったりで、こんなに何を考えているか分らない相手だと、ヒロインもお気の毒でした。2012/01/28