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内容説明
叔母の家の留守を預り博士論文に取り組もうとしていたレイチェルは迷い猫の飼い主を探しに来た人物を見て唖然とした。昨夜のパーティーで年配の男性につきまとわれている彼女を見てからかうような視線を送ってきた男、メル・カーライルだ。メルは彼女に気づくと、皮肉っぽく辺りを見回し、口笛を吹いた。叔母が恋人との密会に使っていた家の豪奢で官能的な玄関ホールには巨大な裸体画がかかっている。「どこだい、君の…パトロンは?」なんて侮辱!レイチェルは憤ったが、ふと考えた。誤解にとことんつき合ったあとで、この傲慢な男に本当の私を見せてやろう。彼女はメルを招き入れ、お酒を注いだ。「心配いらないわ。彼は海外旅行中だから」。
著者等紹介
アームストロング,リンゼイ[アームストロング,リンゼイ][Armstrong,Lindsay]
南アフリカ生まれ。現在はニュージーランド生まれの夫と五人の子供たちとともに、オーストラリアで暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
19
会った途端ヒロインを愛人稼業と決めつけた外科医ヒーロー。農業経済学の論文を書く間、裕福な叔母の留守宅に滞在するヒロインは彼への反感から、いもしないパトロンの存在を作り上げてしまう。ヒロインを軽蔑しながら欲望を隠さないヒーローの言動の裏をあれこれ想像するのですが、皮肉屋って実に面倒!ヒロインもヒーローに惹かれる気持ちと戦い、流されないよう踏みとどまっている。末っ子長男に過干渉して距離を置かれたヒーロー母が意外にサバサバ。愛しているから一緒に暮らしたい、結婚したいと互いに思っているのにあれこれ面倒臭い二人。2023/09/22
akiyuki_1717
2
自由奔放で以前はお金のために結婚した年の近い伯母が、博士号の論文を書く間、愛人との逢引用に使っていた家を貸してくれることになったが、隣に越してきた男性が、挨拶に来た際に、家の中を見て、ヒロインを愛人だと勘違いする。ふてぶてしい態度に腹を立て、誤解を解かずに演技を続けるも、互いに惹かれあうという、珍しい展開。ヒロインは嘘を重ねた挙句に、ヒーローの実家にまで付いて行き、ボロが出てギクシャクするんだけど、始めから上から目線で、読後感も良くないし、伯母が帰ってくるなりにまた他の富豪を見つけて結婚するって苦笑いした2017/09/30
こえん
1
ヒロインの設定が珍しい学者さん、展開も結構楽しかった。2010/08/26