内容説明
十字軍遠征からの帰り、ロルフは美しい瓶を見つけた。黒い瓶はたいそう変わっていて、ひと目で異国の作りとわかる。彼は好奇心を抑えきれなくなり、城に帰りつく前に瓶の栓を開けた。するとあろうことか、中から煙とともに魔女が現れたではないか!魔女はロルフへの贈り物だと言って、不気味な森をすばらしい宮殿に変えた。だが目の前の出来事が信じられない彼は、魔女を罵倒し、怒りを買ってしまう。そして呪いをかけられ、昼間は狼として生きることを余儀なくされる。この呪いは愛によってとけるとか…。折しも、狼の群れに襲われた貴婦人がロルフの夜だけのすみかである宮殿に、助けを求めてきた。
著者等紹介
デラクロワ,クレア[デラクロワ,クレア][Delacroix,Claire]
1993年『汚れなき薔薇』でデビュー。間もなくヒストリカル分野のトップ作家となる。ヨーロッパの広範囲を舞台にしたファンタジックな作風が特徴
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