内容説明
十九世紀初頭、ロンドンの社交界は、若い男女が結婚相手を探す場でもあった。美しいメリッサもその例にもれず、熱心な母親に連れられ、あらゆる社交場をまわっていた。だが、しょせん彼女は一代で財をなした商人の娘。称号もなく、家柄のよくないメリッサには、貴族たちの目も冷たい。ところが、ある日突然、社交界で飛び抜けて人気者の伯爵家の跡取り息子、シェフィールド卿が声をかけてきた。
著者等紹介
シモンズ,デボラ[シモンズ,デボラ][Simmons,Deborah]
日本では『狼を愛した姫君』でデビュー以来、ヒストリカルの分野でナンバーワンの人気を誇る作家。戦いのシーンもある中世の物語と、華やかなイギリス摂政時代の物語を描き分ける。「どの作品も個性の際立ったものに仕上がるよう心がけている」と語る。米オハイオ州在住
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感想・レビュー
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糸車
26
(表紙の女性の背中がごつい。新婚旅行で乗った電車の通路ですれ違った女性の骨格の良さに惚れ惚れしたことを思い出した。太っている訳じゃない。しっかり筋肉がついていた)辛抱強く愛情深いヒーローが魅力的。困窮した貴族と、お金はあるけど地位はない商人との縁組はよくあるけどヒーロー&ヒロイン共に初めから相手に惹かれているのがいい。ヒーローの元恋人の意地悪は情状酌量の余地があるかも。経済的な理由で結婚するのは同じなのに、相思相愛の相手と結婚できる彼への妬み。彼女は不幸だったのね。コップの中身をぶちまけるヒロインに引く。2016/02/24
蔡
2
面白かったけどラストがちょっと・・・。 愚かな伯爵と不愉快なヒロイン母が幸せになって、卑怯な従兄弟と卑劣な共同経営者がイイ思いをしたのを、「H/Hが幸せなら無問題」 と許せるほど寛大になれない。2013/03/22
夜の女王
0
☆2010/02/17
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- 和書
- 限りなき夏 未来の文学