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出版社内容情報
泣いたことなんてなかったのに……。
涙は、彼のくれたハンカチににじんで消えた。
子供の頃に両親を事故で亡くしたカトリーナは、
伯母に引き取られて田舎のコテージでつましく暮らしてきた。
女学校を卒業したものの、経済事情が許さずに大学進学を断念し、
24歳の今になるまで外で働いたこともなく、家事手伝いをする毎日だ。
そんなある日、最愛の伯母が白血病であることがわかり、
ハンサムな専門医のグレンヴィル教授に診てもらうことになった。
先日、カトリーナがバイクにはねられたときも教授に助けられた。
でも彼が親切なのは、恵まれたエリート階級の施しでしかないわ。
反発心を覚えていたカトリーナだったが、伯母の病が不治のものと
思いやり深く丁寧に説明してくれた教授を信頼し、好意さえ感じ始め……。
伯母が心配で思わず涙を落とすカトリーナに、見捨てられた幼い少女の面影を見たグレンヴィルは、ただ黙ってそっと彼女に寄り添ってやるのでした。美麗装丁でお届けしている《ベティ・ニールズ・コレクション》の中でも、特に名高い秀作をご堪能ください。
内容説明
子供の頃に両親を事故で亡くしたカトリーナは、伯母に引き取られて田舎のコテージでつましく暮らしてきた。女学校を卒業したものの、経済事情が許さずに大学進学を断念し、24歳の今になるまで外で働いたこともなく、家事手伝いをする毎日だ。そんなある日、最愛の伯母が白血病であることがわかり、ハンサムな専門医のグレンヴィル教授に診てもらうことになった。先日、カトリーナがバイクにはねられたときも教授に助けられた。でも彼が親切なのは、恵まれたエリート階級の施しでしかないわ。反発心を覚えていたカトリーナだったが、伯母の病が不治のものと思いやり深く丁寧に説明してくれた教授を信頼し、好意さえ感じ始め…。伯母が心配で思わず涙を落とすカトリーナに、見捨てられた幼い少女の面影を見たグレンヴィルは、ただ黙ってそっと彼女に寄り添ってやるのだった。
著者等紹介
ニールズ,ベティ[ニールズ,ベティ] [Neels,Betty]
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。2001年6月、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。