出版社内容情報
ダニエル・シルヴァ[ダニエルシルヴァ]
著・文・その他
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
翻訳
内容説明
作戦の標的はフランス人実業家の愛人で、元モデルのオリヴィア。ガブリエルは彼女に接近すべく南仏の社交界を舞台に大胆不敵なスパイゲームを仕掛け、テロリストがモロッコに潜伏していることを掴む。そんななか、モロッコの密輸船から化学兵器物質が見つかり、新たな攻撃の予感に各国が戦慄する。カサブランカ、サハラ砂漠…知略躍る攻防の果て、灼熱の地で惨劇の連鎖は食い止められるのか!?
著者等紹介
シルヴァ,ダニエル[シルヴァ,ダニエル] [Silva,Daniel]
これまでに刊行した20作品すべてをNYタイムズ・ベストセラーリストに送り込んでいる人気作家。現在はCNN特派員の妻ジェイミー・ギャンゲルと2人の子供リリーとニコラスとフロリダ州在住
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くたくた
42
サラディンをおびき出す作戦が始動。テロの収入源である麻薬取引を欧州側で仕切る男、マルテルを攻略してサラディンに繋がる細い道をこじ開ける。米国からの横やりを排除しつつ、各国諜報機関と協働し、作戦を遂行。このあたりのガブリエルの政治力も見物。米国の軍事衛星や偵察攻撃ドローンも駆使してサラディンを追いつめる。しかし、サラディンは欧米のどこかに潜伏しているテロリストに攻撃を命じた後だった。ガブリエルが、中東情勢を大局的に見据えて自国の生存戦略を練っている様子がこれまでより一回り大い存在感を放つ。2021/01/30
うたかたの日々
32
怒涛の勢いで後半終了。長官になっても自ら行動あるのみカブリエルさすが、現実ではこうも行かないだろうなあ。今回もしっかり楽しませていただきました。2019/03/20
スー
25
10サラディンとの対決が遂に決着、アメリカ・イギリス・フランス・イスラエルの連合チームはスパイ衛星とプレデターの最新機器投入して感が鋭く用心深いサラディンを追い詰める。最後が呆気なく終わってしまったので少しがっかりしましたが衛星画面見ながら後方の混乱ぶりは映画を観てるようでハラハラしながら読めて良かった。2021/01/19
stobe1904
15
【ガブリエル・アロンシリーズ】上巻の流れを受け、モロッコに潜伏しているサラディンを追い詰めていくアロンたち。事実とフィクションをたくみに組み合わせたストーリーは本作でもリアリティを持って迫ってくる。他のレビュワーも方々も指摘しているが、美術修復士としての仕事ぶりがなくなっているのが残念。前作同様、お気に入りのクリストファー・ケラーがいいアジを出している。シリーズの中では平均的な出来栄えだと思うが、次作も楽しみ。★★★☆☆2019/06/30
Masa
11
読了。待っていたガブリエル・アロンシリーズ。今回もお気に入りのケラーが大活躍で言うことなし。相変わらずの面白さで最後まで一気に読み進められました。スパイ小説と冒険小説のいいとこ取りの本シリーズ。欲を言えばガブリエルの本業である美術修復に関する件がもう少しほしかったかな、と。これからどうなっていくのか。論創社から刊行された過去作をどう入手するか。楽しみが尽きないシリーズです。もっと注目されてもいいと思うのだけどなぁ。2018/07/24