出版社内容情報
シーナ・カマルの小説デビュー作!レイモンド・チャンドラーを彷彿させる極上のミステリー。
内容説明
バンクーバーの片隅で、人捜しを生業に暮らすノラ。相棒は狼の血を引く雌犬ウィスパー。私立探偵とジャーナリストのボス2人は彼女が事務所の地下室に住みついていることを知らない。そんなある日、ノラは15歳の少女が失踪したとの報せを受ける。それはかつてノラが産んで祝てた実の娘だった―。やがて浮上する15年前の事件との接点。さらに関係者が不審な死を遂げ…。異色のヒロイン誕生!
著者等紹介
カマル,シーナ[カマル,シーナ] [Kamal,Sheena]
トロント大学で政治学を専攻。コミュニティリーダーシップとホームレス支援活動でトロント・ドミニオン銀行の奨学金を授与される。映像業界で調査ジャーナリズムのリサーチャーとして活躍したのち、『喪失のブルース』で作家デビューを果たす。バンクーバー在住
森嶋マリ[モリシママリ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
37
北方謙三や船戸与一の女性版みたいな感じ。嫌いじゃないけど、女性が主人公だと痛々しい。実際のところ、ホームレス同然の何日もシャワーすら浴びていない女性がそこまで周りの助力が得られるものなのか。2024/07/02
ほちょこ
29
カナダ版リスベットとしか表現できない。凄惨な人生を乗り終えてきたノラのこれまたハードボイルドな事件を描いたのだろうが、あまりにも支離滅裂で、オマケに話のプロットがブレるので、もう読んでいてツラすぎた。さらには臍帯血売買というようなアジア的犯罪まで持ち出し、それがまた中途半端な下調べ(日本の医療ミステリ作家サマ方に怒られるぞ!)なので、もうやめてくれーと思わず叫んでしまった。何?三部作?ハーパーさん、どうします?2017/11/15
むつこ
28
シリーズ1作目でこれがデビュー作品とのこと。新人らしさと勢いが最後まで続いていて好感が持てた。が、この主人公の破天荒さや無鉄砲さに好き嫌いが分かれそうだが今に至る性格が生きてきた過程にあるため仕方ないなと友達目線で読めた。年に何度か会うランチ友達が傷だらけで現れたら「今回は何があったの?」と聞きたくなるようなカナダを舞台にした作品。2020/02/21
あっちゃん
24
私的には苦手なタイプの話だったけど、思ったより読みやすくホッとした(笑)結構、先が気になる展開だけど、珍しく少しずつ時間をかけて読了!途中、ちょっとダレた所もあったけど、後半は巻き返した!どちらかというと女性が主役のせいか、物理的な痛みより精神的なものが多いタイプのハードボイルド?映画になっても良いかなぁ?(  ̄▽ ̄)2018/04/15
しましまこ
23
ハーパー買い。『不屈のヒロイン』嫌な響き、もう主人公は酷い目に遭うよって言ってるよ。ダメじゃんリーチャイルド...舞台はバンクーバー。人探しを生業に暮らすノラの元に1本の電話。15歳の娘が失踪、調査依頼かと思えば15年前に養子に出した娘と言われ...読後感は悪くはないが、とにかく暗い。相棒のわんこもイマイチ弱い。女性が酷い目に遭う話はダメなんだよ。2017/10/22