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九つ目の墓―刑事ファビアン・リスク

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  • サイズ 文庫判/ページ数 656p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784596550668
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

出版社内容情報

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内容説明

ストックホルムとコペンハーゲンで相次ぎ猟奇殺人が発生。片方の被害者は内臓を抜かれ、もう一方は斧でメッタ斬りにされていた。容疑者は法の隙間をすり抜け自由を謳歌していた2人の連続殺人鬼。だが、スウェーデン国家刑事警察のファビアン・リスクとデンマークの女性刑旨ドゥニヤは事件の核心に迫るにつれ、どこか違和感を覚え始める―。あなたはこの罠を見破れるか!?戦慄のミステリー。

著者等紹介

アーンヘム,ステファン[アーンヘム,ステファン] [Ahnhem,Stefan]
スウェーデンのヘルシンボリ出身。ヘニング・マンケル原作の“ヴァランダー”シリーズをはじめ、数々のドラマや映画で脚本家として活躍。作家デビュー作となる『刑事ファビアン・リスク 顔のない男』(原題OFFER UTAN ANSIKTE 英題VICTIM WITHOUT A FACE)はスウェーデンで13万部を突破、人口約990万人の同国で75人に1人が読んだ計算となり、2014年最も売れた新人作家と言われている。優れた新人作家に贈られるスウェーデンのクライム・タイム賞を2015年に、2016年にはシリーズ第2弾となる本作が読者投票によるドイツの犯罪小説賞MIMI賞を受賞

堤朝子[ツツミアサコ]
東京都出身。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

336
作者が、もともとテレビドラマの脚本家らしいと知って、妙に納得。ディテールの齟齬は一切気にせず、インパクトとスピード感重視。ついでにカッコいい女性キャラでファンを広く獲得、みたいなあざとさが強い。それにしても、前作に続き、まぁ無能な捜査陣。それに引きかえ、犯人の超人っぷりは凄まじく、普通ならまともに勝負にならないものが、ご都合主義や明らかな矛盾という著者の力量で解消されていく。検死官の手落ちや、ファビアンのヘタレっぷりには絶句レベル。それをなんとなくシリアスな雰囲気にして、自然なことのように見せる。2019/02/10

キムチ

51
折からリアルタイムである事件が展開していたため、とても小説を読む気になれず、時間がかかった。一気読みする方が楽しめると思う。北欧独特の空気感、緻密なストーリーテリング。灰色の空と痛いほどの寒さ、そして粘っこい人間関係。日本とはかなり事件解決の手法(刑事たちの私生活を横糸にして撚られるせいか)が異なって感じられる。だが面白い・・お定まり展開の警察小説が読めなくなっていきそう。でもえぐい描写苦手の方には無理。人間はどこまで猟奇残酷になって行くのか。。2017/11/13

あさうみ

45
社会問題をからめた事件はなかなか動機が読めず、楽しんだ。2番目に発売された本作は1作目の前日譚にあたる。やはり、主役のファビアンよりも卑劣な上司に意を新たにするドゥニア刑事の方に魅力の賞杯があがる。しっかりしてくれ!とファビアンの肩を揺すりたい(笑)2018/11/27

ほちょこ

35
1作目も感じた「ストーリーのまどろっこしさ」は相変わらず。だが犯人への道のりがなかなか一筋縄でいかずに長編ながらも一気読み。主人公をはじめ、全ての登場人物に好感が持てないのに、この面白さは不思議な気持ちがする。あぁでもこの作者(多分、翻訳者ではない)、文章が下手っぴいで、残念。次は頑張れ!2017/09/29

azukinako

33
読み進めた先に何が待っているのか想像し、途中怖くなって何度か中断。やっと読み終えた。先に読んだ「顔のない男」のファビアンが何故ヘルシンボリに戻ってきたのか、その原因となった案件。動機は明快で映像的な怖さとスピード感もすごいのだが、猟奇的な箇所はすぐにでも忘れてしまいたい。それよりも、デンマークのヴァニア、新たに登場したファビアンの同僚、妊娠中のマリーン刑事。それにニヴァ。彼女たちがとにかく魅力的。三人三様だが、それぞれの私生活や仕事に対する姿勢や悩みに、驚いたり、共感したり、エールを送りたい。2017/12/03

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