出版社内容情報
ターシャ・アレクサンダー[ターシャアレクサンダー]
さとう史緒[サトウシオ]
内容説明
華麗なるロンドン社交界に盗難事件が発生。マリー・アントワネットゆかりの品ばかりが狙われる。幻のお宝ピンク・ダイヤモンドも盗まれ、持ち主の富豪は毒殺されるはめに。ところがこのダイヤ、なんと恋文つきでエミリーの屋敷へ届けられ―!?長い喪が明け晴れて社交界に復帰したエミリー。踊るワルツのステップも軽やかに、新たな謎に挑む!麗しの貴婦人探偵、第2の事件。
著者等紹介
アレクサンダー,ターシャ[アレクサンダー,ターシャ] [Alexander,Tasha]
NYタイムズ紙ベストセラー作家。ノートルダム大学で英文学と中世史を学ぶ。夫も同じく小説家で、シカゴとイギリスを行き来する生活を送る
さとう史緒[サトウシオ]
成蹊大学文学部英米文学科卒。小説からビジネス書、アーティストのファンブックまで幅広いジャンルの翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みみずく
26
シリーズ2作目。ロンドンの社交界の様子がわかる本作。社交界を毛嫌いしているエミリーだけど、それならそれでやり方があるのでは?とずーっと思っていた。エミリーは男女問わず友達に大変恵まれている。しかし当のエミリーは、といえばその、周りの寛大さに胡座をかいているようにしか思えず…言いたい放題やりたい放題で、よく周りが許すなぁ…。殺人事件は荷が勝ちすぎでは。とはいえ当時の風俗が伺えるので楽しい。登場場面が少なかったもののピリッとした助言を与えてくれたセシルが好きだな。2017/02/26
Saint Gabriel
10
結局、エミリーも母キャサリンも似た者同士。親子なんだな。2017/01/19
shizuca
10
エミリーがさらにパワーアップしていて、自分はこうしたい! を貫いていて天晴れなのですが、あちらこちらから無視されちゃうから程ほどに付き合ったら良いのになぁと親戚の叔母ちゃん気分でハラハラしながら読みました。魅力的な登場人物なのですが、セシルの出番が少なくて寂しかったです。マリー・アントワネットの書簡やら王太子の子孫やらわくわくする単語のパレードで、ページをはやくくりたくて。ただエミリーがなぜあそこまでモテるのか、とくにセバスチャンの行動はさっぱり。最後公爵は空気で当て馬になりそうでならなかったですね残念。2016/10/24
寧々子
9
ブルボン王朝直系の子孫登場、マリー・アントワネット縁の宝石の盗難、謎の崇拝者、社交界の忌むべき慣習など要素も絡むので、殺人事件捜査はテンポよく進みませんが、それなりに楽しむことができました。 エミリーにとっては大変だったけど充実した日々だったのではないでしょうか? 2018/05/09
しのぶ
5
シリーズ2作目。前作がよかったので楽しみにしていたところ、期待通りの一冊でした。てっきりイギリス王室の話かと思いきや、ここでいう「王妃」はなんとマリー・アントワネット。これで面白くないはずがない! 謎めいたコリンの設定がダーシーと被る上に、ヴィクトリア女王まで登場して、「貧乏お嬢様」をぼんやり思い浮かべつつ読みました。その後の二人がどうなっているのか、すんなりいっているのかハタマタ一悶着あったりしてるのか、次作が楽しみな点も共通です。2017/05/22