出版社内容情報
ジェシ・カービィ[ジェシカービィ]
早川麻百合[ハヤカワマユリ]
内容説明
交通事故で恋人を失ったクイン。笑うことも忘れ、もう1年以上、ひきこもったままだ。心のよすがは恋人の臓器移植者に手紙をだすことだけ。だけど心臓を移植した青年コルトンだけ返事がこない。想いが募って、青年に逢いにいってしまったクインは、自分の素性をあかさずに彼と心を通わすようになる。でも次第にクインの心は罪悪感でいっぱいになる。恋人への消せない想いを抱えたまま逢うのが辛い―。
著者等紹介
カービィ,ジェシ[カービィ,ジェシ] [Kirby,Jessi]
処女作“Moonglass”発表後、2冊の著作を上梓。夫と子供たちとともにカリフォルニア州オレンジ郡に住まう
早川麻百合[ハヤカワマユリ]
立教大学文学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるな
11
交通事故で恋人を失ったクイン。事故以来引きこもりにんっていた彼女は、彼の心臓を移植してもらったコルトンに会いに行く。好きになってはいけないと思いながらも、クインは次第に彼に惹かれていってしまう。 あぁ、純愛…そして胸キュン…。ふたりが海の洞窟のなかに入って青空を見るシーンとか、ロマンティックすぎやしませんか…。思わず頬の筋肉緩みましたよね(笑)。 クインはコルトンを好きになることをトレントへの裏切りだと思っているけど、それは違うと思う。いつまでも過去に縛られてちゃいけない。前に進まなきゃね。2016/11/13
コウ
5
限られた人物しか出てこないので読みやすいです。章の合間に、心臓(ハート)にかかわる詩や、医学的な現象等が、短く綴られているのも良いです。最愛の恋人を事故で失ってしまった主人公が、恋人の心臓を移植された青年を捜しだすことから始まるストーリー。伝えなくてはいけないことを言えず、いつも相手に悟ってもらおうとする主人公が、ちょっと嫌な気持ちにさせられましたが…わからないでもない。「きみと一緒にいられるのが一日だけだとしたら、精一杯楽しい時間にしたいと思ったんだ」――真っ直ぐなこの言葉にはどきり、とさせられました。2016/08/08
あふろ
0
恋愛小説らしい、恋愛小説を久々に読んだなぁと。海外小説では初めて、だと思う。 これはこれで、心が洗われる感じ。なんかかわいい愛しいふたりだった。2017/07/20
Ayaka
0
1日でさらっと読み終わりました。泣けはしない、でも心が温まる感じです。読んで損はなかったかな。2016/10/14
只今小説熟読中
0
微妙な心の距離感の描写に共感しました。そこに大自然が混ざって幻想的な雰囲気を醸し出していて、結びが良かったです。2019/07/27