内容説明
死刑宣告を受けながらも生き延びたイレーナは、故郷シティアに14年ぶりに戻ってきた。両親は涙ながらに娘を迎えるも、兄を始めとする他の者たちは、敵対国で育ったイレーナをあからさまに嫌悪し、密偵に違いないと疑う。またも四面楚歌となったイレーナに、さらなる危機と試練が―明らかになる14年前の真実と、2つの国に蠢く陰謀、そしてイレーナが生まれ持つ宿命とは?見逃せない、第2章。
著者等紹介
スナイダー,マリア・V.[スナイダー,マリアV.] [Snyder,Maria V.]
ペンシルバニア州フィラデルフィアで生まれ育つ。気象学に興味を持ち、大学に進んで学士を取得。その後、気象学者となったのち小説家に転身した。毒見役の少女イレーナが主人公となる著者の処女長編『毒見師イレーナ』はNYタイムズベストセラーリスト入りを果たし、一躍人気作家の地位へ
宮崎真紀[ミヤザキマキ]
英米文学・スペイン文学翻訳家。東京外国語大学スペイン語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
71
命を賭けた毒見役として最高司令官を救ったにもかかわらず、魔術があるためにイクシアで死刑宣告を受け、故郷シティアに帰還したイレーナ。しかしここでもイクシアで仕えていたことから針の筵で、両親こそ迎えてくれるものの、実の兄リーフからは辛く当たられる。まあ、こじらせたまま、いきなり妹が途方もない力を持つ魔術師になってたら、どう接していいかわからなかっただろう、ということで。レッド・クイーンといい、ハーパーBOOKSのヒロインシリーズはヒロインをとことん奈落に突き落とすパターンがお好きのようだ。2018/09/22
ちょき
62
翻訳者の方が変わったが、前作に引き続き海外製であることに気づかないほど流暢に書いてある。前作では護身術として格闘能力を極め、本作では故郷に帰り魔法力を開眼させていく。けして1本道ではなく、様々なストーリーを同時進行させるいわゆる”てんこ盛り”でありながら、どの話も破綻させず、違和感も感じることなく丁寧にまとめてあって、高いストーリー性を感じた。尚、表紙イラストは「たえ」さんという方で最初はSF?と思った程だが読むにつれ雰囲気出てると思えた。登場人物が多いがキャラクターの個性のおかげでなんとか乗り切った。2016/09/24
しゅてふぁん
48
キキのネーミングセンスが光る第2巻。この話に出てくる馬たちが可愛い!今回もこれでもか!というくらい色んな事に(自ら)巻き込まれながらも魔術師として成長していくイレーナ。イレーナの故郷シティアはどの部族も個性的。イクシアとシティアの価値観が違い過ぎて笑ってしまった。両国は歩み寄ることが出来るのか?いやいや無理でしょ、と即答できるくらいに違う。次巻で両国がどういう結末に落ち着くのか楽しみ。2020/08/21
ももんが
43
★★★★★イレーナ第二部作。14年ぶりに故郷シティアに戻ってきたイレーナだが、兄や他の人からはイクシアのスパイと疑われてしまう。平穏にはいかずまたもイレーナに危機が襲う。今回もまたヴァレクが素敵すぎます♪そして青い目をした馬のキキ。とても可愛くて頭が良くて頼りになりイレーナを助ける姿に思わずニヤリ(≧∀≦)第二部作もワクワク、ドキドキで楽しめました。2017/02/10
まるる
42
前作と今作で訳者さんが違うというのを後書きを読むまで気づきませんでした。このシリーズでの魔法は超能力みたいな感じで、普段イメージしてる魔法とはちょっと違う感じ。馬と心を通わせて会話できるのはファンタジー的で、イレーナの回りで起きる事柄は結構ダーティだったりする。ファードとカーヒルとの決着がつかないまま次巻へ。こんな終わり方じゃ続けて読まないといけないじゃないか。間に違う本を読もうと思ってたのに~(;´д`)2017/09/13