内容説明
NYで猟奇的な連続殺人事件が発生した。被害者全員に刻まれた蝶のシンボルが悪党を狙う正体不明の怪盗“君主”の署名だったことから街は騒然、FBIは5年前に消えた“君主”の足取りを追いはじめる。一方、訳あって売れないカメラマンとして暮らす元スパイのジョナサンは、自分たちの名を騙る犯人を突き止めるため、かつての相棒ルーと再会し、封印したはずの“君主”の復活を決意するが―。
著者等紹介
ソレン,ジャック[ソレン,ジャック] [Soren,Jack]
カナダのトロント生まれ。ソフトウェアのマニュアルライターやウェイター、タクシードライバー、私立探偵といったさまざまな職を経て、『ジョニー&ルー―掟破りの男たち』で2014年に作家デビュー。現在もトロントに在住
仁嶋いずる[ニシマイズル]
京都府生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
93
タイトルと表紙からポップな犯罪小説?と思って手を出してみたら、トンデモ系謀略活劇だった。それは別にいいんだけどこれは趣向の盛り込み過ぎ。書き手のサービス精神はわかるが、なんぼなんでも胃もたれする。あと盛るわりには各素材が熟成されてないと思うし、語り口を変に凝ったせいでなんかもどかしい。陽性な雰囲気があってパワフルなのは買えるが。このへんの荒削りさが洗練されてくると化ける作家かも。2015/10/08
goro@一箱古本市5/5
41
猟奇的な連続殺人で始まったのに、そんな事は何処へやらであれよあれよと破天荒な展開でありました。速い場面展開にロマンスまで絡ませてアクション映画の原作みたいな出来です。こんな「秘宝」があるのかとぶっ飛びものでしたが、お金持ちなんだから違う手段があったんじゃないのと思えば主役の二人がいらなくなっちゃうわね。因縁を残して次作につながるのかと思われます。2018/10/16
Panzer Leader
15
2人の主人公はいいとしても悪役たちに魅力無し。出だしはサンペンスフルで期待したけれど、主人公達をおびき寄せる罠も手間かけ過ぎじゃないかと思える。子煩悩な元スパイと武闘派の元特殊部隊員のキャラは悪くないので次作以降を期待かな。2016/02/14
ダシポン
6
★★☆☆☆元CIAと特殊部隊員が正義の泥棒、とルパンと次元のようなお決まりのストーリー。だが、進行はパッとしない。とんでもない手口も、鮮やかな手段も忘れちゃった感じ。中頃からさくさく読めるけど、最後は、ん、って感じ。ハーパーBOOKSという、あたらしブランドを立ち上げて、話題作を探したけど、最高なのが見つからなかったのかな。主人公のキャラは嫌いじゃないので☆一つプラスしました。ところでルーは、どうして刑務所にいたのだろう?2015/10/17
ほんだや
6
ハリウッド映画のノベライズ?ってな感じの派手なお話でした。うん、恋仲になるのも含めてな。もちっと頭脳戦を読みたかった気もするけど…まあこんなもんかな。2015/10/05