感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
51
【海外作品読書会】面白かった!先に読んだ最新巻『教皇のスパイ』が原点回帰なら、こちらはまさに現在の“アロン長官”の面目躍如、大活躍の一冊。今回はロシアの某大統領とかつての二重スパイ相手に完全勝利。現実のジャーナリスト殺害事件を上手く絡めて、上等のエスピオナージ+かつての敵との友情+成長物語的な、というそれだけでも垂涎ものの極上品です。前回では苦い敗北を喫し、盟友MI6のグレアム・シーモアやCIAエイドリアンとの友情までボロボロにされたガブリエルだったが、今回の共闘で完全復活したようだ。よかった。2021/03/28
Nat
36
図書館本。イスラエル、サウジアラビア、ロシア、イギリスなど様々な国々が複雑に絡まって物語の背景を作り出している。ウクライナ侵攻前の作品だが、ロシアの強欲なあの人の存在が不気味。前作の赤の女でやられまくったが、少しすっきりできた。2023/06/16
うたかたの日々
27
少し前に読み終わったのですが、中東からロシアヨーロッパまで様々な思惑が絡まり今回も楽しませて頂きました。2022/04/04
stobe1904
15
【ガブリエル・アロンシリーズ】サウジアラビアの皇太子の一人娘が誘拐され、苦境に陥った皇太子はアロンに助けを求める。サウジアラビアの皇太子就任とジャーナリストのカショギ殺害事件がベースとなっているが、タイムリーな出来事ゆえに、どこまでが事実なのかとても興味深い。前作よりシンプルな構成のためか、いつも以上に面白かったと思う。次作はバチカンが舞台のようなので今から楽しみ。長いシリーズだが期待を裏切らない安定感が素晴らしい。★★★★☆2020/07/31
Masa
13
読了。毎年読んでいるシリーズですが、今回はずば抜けて面白かったなぁ、と。最後までどうなるかわからず読み続けました。前作もしっかり絡んできていて、今後もガブリエルの活躍に期待です。アリ・シャムロンが少し弱々しくなったかな? それにしても今どきケラーとエリの顔を知らないロシアの工作員は工作員失格でしょうとか、思うところもあるわけです。2020/09/08