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血の郷愁

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  • サイズ 文庫判/ページ数 574p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784596541178
  • NDC分類 973
  • Cコード C0197

内容説明

北イタリアの村で発見された女性の変死体。定年間近の新聞記者マルコは、インターンのイラリアからある情報を得る。ふくらはぎを噛みちぎり、内臓を抜き、死体の傍に針を置く残忍な手口が、イタリア犯罪史に名を残す19世紀の連続殺人犯のそれと同じだというのだ。二人は村に潜む闇を追うも、カニバリズムを思わせる死体がまた一つ…。歴史と文化に血の香りが混じりあう、重層的スリラー。

著者等紹介

安野亜矢子[ヤスノアヤコ]
千葉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あさうみ

47
定年間際ベテランのマルコ、新米女性インターンのイラリア。でこぼこ記者コンビが猟奇殺人犯を粘り強く追う。マルコはイラリアのトラウマ的な過去を知り、未熟さを補い記者として導く。記者として真相を求める姿を書くのは上手い。血なまぐさい事件で良く食欲わくなと思いながらも差し込まれる料理が美味しそう(笑)2019/06/22

しましまこ

18
ごはんが美味しそう、さすがイタリア。2019/06/22

Satoshi

11
面白かったが、本作はミステリーではない。主人公は中年のベテラン記者とインターンの女学生。連続殺人犯の犯行はカニバリズムを含み、残虐極まりないが、記者が主人公だからか、具体的な描写が無く、淡々と進む。犯人は成り行きで判明するし、絶体絶命なシーンも無い。しかしながら、主人公2人の会話はテンポ良く、ところどころに過去の犯罪の蘊蓄が語られる。それだけで読み続けることが出来る。2024/02/06

マニ

7
内臓を抜き取り、10本の針を刺し、ふくらはぎを噛み千切った死体、それは19世紀にイタリアを震撼させた連続殺人犯の手口を模倣したものだった――。 かなりグロテスクで「おおう」となりましたが、ベテラン記者と冴えないインターン女子のコンビが和ませてくれます。 本編で登場人物自身も語っていますが記者が主人公なので、謎解きをするのではなく、事件に関する情報をひたすら集めていくタイプの物語でした。 その過程で語られる薀蓄話がとても面白かったので、古い時代の猟奇殺人事件に興味がある方には是非読んでみて欲しい1冊です!2019/11/04

gakurin

6
主人公の二人のやりとりはすごく面白いし、史実の連続殺人の模倣という殺人事件もドキドキ、ワクワクなのだが、あまりに冗長な蘊蓄、説明などにややうんざり。次作はもう少しスピード感のある、軽快なストーリーだとうれしいのだけれど・・・2019/08/19

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