内容説明
素性の知れない犯罪者ビッグ・ホワイティを炙り出すため潜入捜査中の特別捜査官ウィルは、警官の家を狙った強盗事件に出くわす。犯人は警官夫婦の家に押し入るなり、最初から命を狙っていたかのように発砲した。夫は重体。刑事の妻は反撃のすえ強盗犯一人を殺害する。襲われたのは、ウィルが取り調べたことのある曰くつきの女刑事だった―。さらに彼女と同じチームの警官が襲撃され…。
著者等紹介
スローター,カリン[スローター,カリン] [Slaughter,Karin]
エドガー賞にノミネートされた『警官の街』や、発売するやいなやニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにランクインした『プリティ・ガールズ』、“The Good Daughter”をはじめ、“ウィル・トレント”シリーズや“グラント郡”シリーズで知られるベストセラー作家
鈴木美朋[スズキミホウ]
大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
322
ついに最新作に追いつく。今回はレナが再登場。しかもジャレドと結婚していて、からの、いきなりジャレド銃撃でラストまで退場。レナがメインになると、どうしても警察の内向きな事件になるようで、結末をそこに持っていくために、かなり無茶な筋立てをしている割には、イマイチ華やかさに欠ける内容になった。特にシド・ウォラーの扱いが、パズルに上手く嵌まらないピースとして浮く。ウィルとサラのラブラブも少し食傷気味。どんな立ち位置にしたいのか不明だが、どう描いてもレナが能無しな事実のフォローはきかず、転職を薦めたくなる。2019/07/27
ゆいまある
115
大好きなカリンスローター。これが最高傑作ではなかろうか、と、思う程に読み終わるのが惜しかった。お利口なサラより断然レナ派なんだが、実に気持ちよく暴れてくれた。夫を襲った男の眼に金槌を打ち込み、足で踏みつけて金槌引っこ抜く。その時組織が飛び散って天井へ。更に金槌でもう一人も殺そうと。ああ、やっぱり最高。全編ただならぬ緊張感だが、合間に挟まれる鬼のアマンダの鈍くさネタ。こういうバランス感覚が好き。仕事とはいえ、悪人役が似合うウィルも好き。意外な犯人含め全てが最高だった。レナとは是非アンジーと組んでもらいたい。2021/10/17
のぶ
87
カリン・スローターなので標準以上のレベルにあるが、今までのシリーズに比べ、ストーリーのメリハリに欠ける印象を受けた。本作はサラの元夫ジェフリーの事件に関与していたレナの夫の襲撃事件から始まる。襲われたのは、ウィルが取り調べたことのある、曰くつきの女刑事だった。ウィル・トレント始め、いつものメンバーは健在で忙しそうに動き回っているが、読み進むに従って、冒頭の事件から乖離して事件の焦点がややぼけているような感じだった。それでもウィルとサラの関係や、その他の人物とのやり取りに読みどころは多い。次作も期待。2019/07/02
ナミのママ
69
<ウィル・トレントシリーズ>7作目。安定の面白さ。以前の作品でイヤな女だと思っていたレナが主人公。今作でこそなんとかして欲しいと願いながら読み始める。潜入捜査でハラハラするウィルは何度もボコられるし。サラはまたまた昔を思い出す事件に遭遇するし。今回のメイコン警察も非協力的。そんなことが重なりながら事件の真相へ。しかし命がいくつあっても足りないな、と毎回、読後に思う。2020/11/21
future4227
49
ウィル・トレントシリーズ7作目。冒頭でいきなり襲撃事件。そうそう、カリンスローターはこうでなくっちゃ。スリリングな出だしからあとは目まぐるしい展開のはずが・・・んー、なんか今回はテンポ遅いなぁ。そして登場人物たちがやたら喧嘩ばっかしてるんだけど、その理由もいまいち理解に苦しむ。サラはなんで怒ってんだ?ウィルは気の毒なぐらい終始ボコられてるし、これで活躍したとはとても言えない。あと、誤植だと思うけど、強制捜査の場面でそこにいるはずのないサラが突然出て来て一瞬パニクった。レナの間違いだよね?2019/07/29