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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
22
再読。ヒロインに惹かれる自分を認めたくなくて徹底的に彼女を遠ざけるヒーロー。それなのに救いを求めれば躊躇なく駆けつけてくれるヒロインは天晴れ。自信のなかった少女時代に人生の指針になる大切な言葉を贈ってくれた憧れの人に嫌われていると思って、どんなに傷ついただろう。でも訳知りな周囲に言わせると、あれは溺れかけた男が沈みそうになって必死にもがいている状態らしい。ヒーローはヒロインを"ダッチェス(貴婦人)"と呼ぶのですが、その言葉は始めは侮辱だったのに、次第に愛情を込めた響きに変わっていくのがいい。2016/06/10
糸車
21
紳士的な振る舞いをするヒーローがヒロインだけに辛く当たるのを見て周りはピンとくるんだけど、本人は気づかない。引っ込み思案な少女時代にその先の人生の指針となる言葉を贈ってくれたヒーローは彼女にとって大切な人。自分を覚えていないだけじゃなく、その人から嫌われていると思うのはとてもキツイことだったんじゃないかしら。でもヒーローは自身が傷ついた経験を乗り越えて他人に手を差し伸べることができる優しさ、強さがある。思いがけず深みのあるお話で、辛い思いをしてもプライドを捨てず正直に懸命に生きる人たちが印象深かった。2015/10/07
ちはや
0
2003.1.11 ★★★