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内容説明
リースは、手持ちのカードを見て唇を噛むシドニーを見つめた。減らず口ばかりたたく、高飛車で鼻持ちならない女。今夜も、彼の犬が彼女のレストランの花壇を掘り返したとどなりこんできたのだ。“フン族のシドニー”と呼ばれるのもわかる。だが、彼女をなだめているうちにいつのまにか、勝ったほうが相手の店の手伝いをするという条件でポーカーをすることになっていた。いいさ、彼女がどんなに強くても、こっちには奥の手がある…。シドニーはカード越しにリースを見つめた。通りの真向かいで居酒屋を経営する、うぬぼれ屋のプレイボーイ。店の壁に、町の女性たちから贈られた、“ジーンズの似合うベストヒップ賞”の賞状なんて飾って。いいわ、女がすべて彼にひれ伏すわけではないと、わからせてあげる。
著者等紹介
マコーリィ,バーバラ[マコーリィ,バーバラ][McCauley,Barbara]
カリフォルニア生まれ。五人きょうだいの末っ子で、山や砂浜や砂漠で遊びながら育った。今は二児の母親として忙しい日日を送っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
11
ヒロインは生真面目な努力家。料理をみっちり習いレストラン開業間近。たった一人残った家族、厳格な祖父の反対にもめげず頑張っている。子だくさんな家庭に育ち、独身でもてるお気楽なヒーローとは対照的。高慢にみえるヒロインに反感を持つのは仕方がないと思うけど、カードの賭けをいかさまで勝っちゃうのはいただけない。もちろん、終盤できっちり報いを受けます(笑)ヒロインが心を守るために築いた壁をヒーローの優しさが壊すというのはよくあるパターンですが楽しい。雪崩を起こすほどの刺抜き薔薇の花の洪水っていうのがロマンチックです。2014/11/20
ちはや
1
☆☆☆★ 秘められた思いシリーズ2002/07/22
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