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内容説明
シャーリーンには、どうしても許せない男性がいた。十年前、両親を亡くした彼女を見捨てた元恋人のブランドだ。彼に結婚を断られたために、シャーリーンは裁判に敗れ、幼い妹シシーの監護権は冷酷な叔母夫婦に奪われてしまった。そして妹は今や、身勝手で反抗的な娘に成長している。ある朝、仕事に出かけようとしたシャーリーンは、ソファに赤ん坊が寝かされているのを見つけて驚愕した。置き手紙によると、シシーがひそかに産んだ子らしい。だが、シャーリーンの目は手紙の一節に釘づけになっていた。“この子の父親はブランドよ”。
著者等紹介
リマー,クリスティン[リマー,クリスティン][Rimmer,Christine]
大型書店やUSAトゥデイ紙のベストセラーリストにたびたび登場する。RITA賞に作品がノミネートされ、ロマンティックタイムズ誌でも賞を獲得した実力の持ち主。ロマンス作家になるまで、女優、店員、ビルの管理人など実にさまざまな職業を経験している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
18
あらすじを読むとヒーローがひどい男のように書かれているけれど、当時の彼の立場を考えると仕方がなかったんじゃないかと思う。放蕩ものの父、お手本になる家庭も知らず大学生でヒロインと結婚して9歳の女の子を育てるのは難しい。妹を奪われたヒロインは気の毒だし、妹の養育権を得ながら冷遇する叔母の仕打ちもひどい。妹も可哀想だけど、高校も卒業せずふらふらするのはなんか違う。全部人のせいにしてはいけない。姉のように真面目に勉強し奨学金を得る道だってあったもの。ヒロインの信頼と愛を取り戻すべく奮闘するヒーローはいい男だ。2015/08/10
ばん
7
17歳の時に両親が亡くなり、幼い妹を引き取る為に恋人だったヒーローに結婚を申し込むも断られたヒロイン。十年後、妹がヒーローの子だという赤ちゃんと置き手紙を残して居なくなってしまう。十年間ヒーローを憎み続けてきたヒロイン。そんなヒロインとの仲を今回の出来事をきっかけにゆっくりと進めていくヒーロー。ヒロインにもヒーローにもヒロイン妹にも同情できるところがあって誰が悪いとかそういったものじゃない。作中でも言ってたように十年前に二人が結婚してもうまくいかなかったのかも。2017/12/17