内容説明
イタリアで話題沸騰、生物学者による人気ポッドキャストが書籍化!地球上に生息する動物たちの知られざる生態を通して、「性と社会」を読み解く、イタリア発の話題作!
目次
第1章 オスとメスの戦争
第2章 求愛
第3章 性行為
第4章 浮気
第5章 家族
第6章 社会
第7章 暴力と逸脱
第8章 老い、死、そして愛
著者等紹介
ヴェヌート,ヴィンチェンツォ[ヴェヌート,ヴィンチェンツォ] [Venuto,Vincenzo]
1965年ミラノ生まれ。生物学者。ミラノ大学で自然科学と環境科学を学び博士号を取得。主にオウムのコミュニケーションの研究に10年間取り組んだ後、2000年にテレビの世界へ。数々のドキュメンタリー番組の司会者を務める
安野亜矢子[ヤスノアヤコ]
千葉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了後、フィレンツェ大学に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
24
性につなげすぎていて、男性が書いた本だなぁと思うことも。なんで男性はおっぱいや乳首が好きなの?あなたにもあるでしょう?どうして思っていたようにセックスができなかったら機嫌を損ねるの?なんかモヤモヤとしたものが残りました。あなたたちは理性的ではなく感情や感覚なの?2022/05/26
noko
5
生物学の中ではかなり性に特化した本。雑学的にそうなのかと納得できる部分と、性を強調しすぎている様な箇所がありました。まずはゴリラのオスの性器の話から始まります。身長2メートル、体重が180㌔もあるのに、◯㌢しかない。男性で最も多く子どもを残したのはモロッコの皇帝だったムーレイ・イスマーイル。868人。女性はロシア人で69人。男女の差が凄い。子どもを残す事に関しては、メスが選ぶ立場にある。一夫多妻と一夫一妻だとどちらがヒトに向いているのか?オスメスのサイズの違いが大きい程、一夫多妻の傾向が強まるそうだ。2023/04/21
FFM
4
動物行動学はとても面白い分野だと感じた。ヒトの様々な行動が動物でも見られる。生命の本質の部分を垣間見ることができました。2022/01/25
Go Extreme
2
ゴリラのアレは○センチ オスとメスの戦争: 多様性を促す性交 オスチームとメスチームのゲーム 最強を求めるアカシカ 求愛: 異種間の交尾を避ける仕組み メスの攻撃性を和らげる重要性 命がけの「落ち着いておくれ」 性行為: 快感にとりつかれたラット 浮気: 浮気天国のツバメ 家族: 子を運命に託すオサガメ 社会: ミツバチのコミュニケーション 生殖力を持たない階層 暴力と逸脱: 薬物漬けのキツネザル フグをおもちゃにするイルカ 老い、死、そして愛: チンパンジーの葬儀 死なない動物 死者を埋葬するヒト2022/01/15
introduction
1
北海道のAOAO(水族館)で見かけて気になっていた本。雌雄の体の大きさの相違が一夫多妻制の基準という説は、何故人が浮気をするのかを裏付けているようで興味深く、そこからグッと惹き込まれて呼んだ。動物の家族の多くはメスだけで成り立っている(大人の雄は群れに住み続けず、繁殖期にだけ受け入れられる)とか、何故哺乳瓶は良い父親ではないのかとか、同性同士のつがいの話、薬物や毒を利用する動物の話…知らない話ばかりでとても興味深く読んだ。同性愛者の娘も動物の世界から見たら充分説明がつくんだなあ。2024/06/21