内容説明
イギリスの外交官である父と各国を転々と渡り歩く生活にいやけのさしていたロミーは、ある日突然、大おばの遺産としてカリフォルニアの海辺のキャビンを譲られた。自分の家に落ち着くチャンスと、ロミーは早速そこに移ってきた。だがキャビンは荒れ放題で、かなりの手入れが必要だ。ある日、壁のペンキ塗りをしているところへ、ロミーをヒッピーと勘違いした隣の男が怒鳴りこんできた。キャビンの持ち主がロミーに替わったことを知ると、自分にこのキャビンを売るべきだと言いはる。大おばの夫が生きていたころからの約束だというのだが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
7
ヒーローは父の時代からの夢であったダイビングスクールのために、ヒロインは外交官の父について世界中を転々とする生活に嫌気がさして定住するために大叔母の海辺のキャビンを必要としていた。どっちも真剣なのでもめるもめる。面白いのはヒロインを誘惑するつもりだったヒーローが彼女が未経験と知った途端混乱してしまうこと。経験豊富な女性とバージンってそんなに違うんだろうか。女の子が不安定な情事よりも愛し愛された人と結婚を望むのは至極真っ当な夢だと思うんだけどな。男の更年期を意識するヒーローにとってヒロインは眩しすぎたのね。2014/09/16