内容説明
ケイト・ラリマーとケビン・ドウソンは小学校三年生以来の幼なじみ。よくケイトの取っておきのお菓子をくすねていたあのころから、ケビンは大して変わっていない。だが二人とも、もう三十四歳。ケイトは生まれ育った町の医療に全責任を持つ医者になった。一方ケビンは、毎週テレビのアドベンチャー・シリーズに主役で登場し、アメリカ女性の半数以上を恋のとりこにしている。そんな人気絶頂のケビンが、なぜ今もってこの小さな田舎町に舞い戻り、ケイトのところに押しかけては、彼女の生活をかき乱すのか、ケイトはいつもいらいらさせられている。セックスシンボルか何か知らないが、身勝手で無責任で軽薄で、ケイトにとってケビンは、忌まわしい疫病のようなものなのだ。そのケビンが、妙にむし暑いある日の夕方、またもやふらりと、ケイトのオフィスに現れた。
感想・レビュー
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