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内容説明
ハリウッドの名門デュメイン家の血筋の女優とはいえ、これまで代表作に恵まれなかったブレアは、焦っていた。今度の作品で演技派の評価を得られなければ、もう二度と主役がまわってこなくなる。それは永遠に一族からは認めてもらえないことを意味していた。悩みを解決する唯一のすべは、オスカーを獲得することだ。彼女は成功を信じて開拓時代の女性の映画を企画すると、役作りとロケの下見のためワイオミングの牧場に滞在を決めた。牧場主との打ち合わせが進む中、突然弱った子牛を抱えたカウボーイが部屋に入ってきた。子牛の世話に懸命なその様子にブレアは思わず手を貸したが、きびきびと指示を出す彼が不自然なほど半面をこちらに向けないことに気がついた。すてきな人だわ。でも、どうして私を正面から見てくれないの。
著者等紹介
テンティ，マーナ［Ｔｅｍｔｅ，Ｍｙｒｎａ］
大学時代に知り合った夫と結婚後、６つの州に移り住んだ。引っ越しの多い生活は大変だけれど、作家としては刺激が多くて最高だった、と彼女は言う。最初の子供が生まれて家にいるとき、きりのない家事と育児のストレスから逃げたくてロマンス小説を読み始め、たちまち夢中になって、作家になることを決意した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
1
とっても大人なストーリー展開です。共に離婚歴ありで、それ以外にも苦い過去がある。ヒーローが何とかヒロインから逃れようと、きつく冷たい態度を繰り返すのは大人げない気もするけれど、別れた妻から受けた仕打ちを考えると、仕方がないと理解できた。ヒロインが牛をペットにしようと考えても優しく諌めるシーンでヒーローの優しさを感じた。もっと馬鹿にした態度を取ることもできただろうけれど、結局はヒロインの意思をすぐに尊重したのがホッコリ良かった。終盤に半年近くも全くヒロインが連絡一つしなかったのがカッコ良すぎると思った。2016/12/22
ちはや
0
2003.3.27 ★★★
