出版社内容情報
都市社会学の基本的な概念と理論、その背景にある研究上の問題構成等について論じる。併せて、都市・地域社会に関する具体的なトピックを取り上げて社会学の研究成果の紹介などを行う。都市・地域・コミュニティ、都市化と家族・親族、都市居住とパーソナル・ネットワーク、都市類型と社会構造等について、都市社会学に関する基本的な概念と理論、考え方等を理解し、身近な地域社会の諸現象等について的確に考察できるようにする。
目次
1 都市・地域・コミュニティ
2 都市形成の歴史的展開
3 都市化という問題―シカゴ学派と社会調査
4 都市化と家族の変容
5 都市化と社会的ネットワーク
6 都市と文化
7 都市の空間構造
8 都市類型と社会構造
9 都市の地域集団(1)―町内会・自治会
10 都市の地域集団(2)―ボランティア・NPO
11 グローバル化と都市
12 「国際化」と地域社会
13 地域に暮らす外国にルーツを持つ人々
14 高齢化と地域社会
15 地域と社会的不平等・貧困
著者等紹介
北川由紀彦[キタガワユキヒコ]
1972年愛知県に生まれる。現在、放送大学教養学部教授、博士(社会学)。専攻、都市社会学、都市下層研究
玉野和志[タマノカズシ]
1960年石川県金沢市に生まれる。現在、放送大学教養学部教授、博士(社会学)。専攻、都市社会学・地域社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
げんざえもん
0
前半は「広く浅く」の標準的教科書、分かり易いがやや退屈? 後半は町内会やボランティア、外国人問題などの各論となり、著者の研究成果や意見も垣間見えて俄然面白い。戦後の混乱期、GHQが救済福祉の充実を図るも、自助・相互扶助ばかりを強調する厚生省の民間任せ体質に呆れ、国家責任の原則と個人への責任転嫁の禁止を明らかにしたとの事。国の体質って、変わらないのですね…2025/04/04
Hisashi Tokunaga
0
北川先生の論点は既読感にあふれていたような。玉野先生は近著「町内会」を読むハメにもなった。久しぶりのマルクス主義的論調の紹介もあったりで、楽しい読書と放送講義でし た。試験の難易度はやや易かな?2025/01/26