出版社内容情報
アジアを新興国多発地域と捉え、欧米との違い、成長と変化、世界とのつながりの中で特徴を整理する。20世紀後半、アジア諸国は所得向上と政治的安定を実現し、国境を越えた経済連携も深まってきた。中国の台頭は政治と経済の両面でグローバルな影響を与えている。さらに、格差拡大、米中対立、気候変動など新たな課題が浮上している。歴史的経緯をふまえ、各国の構造変化と、地域横断的な共通課題を学び、最後に日本がアジアで果たしうる役割を考える。
目次
なぜアジアなのか
新興アジアの源流
新興アジアはいかに実現したか
民主主義とよい統治
経済発展のコンセンサスはあるのか
中所得国の罠
人口動態
移民の恩恵と課題
デジタル化
顕在化する格差
グローバル・バリュー・チェーン
地域秩序の再編
米中対立の中のアジア
人新世とアジア
新興アジアの中の日本
著者等紹介
高木佑輔[タカギユウスケ]
1981年群馬県に生まれる。現在、政策研究大学院大学准教授。専攻:政治学、地域研究(東南アジア)
伊藤亜聖[イトウアセイ]
1984年東京都に生まれる。現在、東京大学社会科学研究所准教授。専攻:中国経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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