出版社内容情報
障害者の自立と制度を中心に、特に経済学と法学の観点から、障害者の日常生活・社会生活における困難や制限を改善・解消するアプローチについて理解を深めることを目的とする。本書の内容は福祉領域の専門分野として位置付けられるが、障害者の自立と福祉に関する理論・事例・制度を広く取り上げているので、一般市民、障害者とその家族、医療・福祉・教育などの専門職のみならず、さまざまな一般の事業者・事業主をも読者として想定している。
目次
障害の問題は社会の問題である
障害と慣習
愛は2人を救えるか
みんなが手話で話した島
感染症は作られる―ハンセン病対策の日米比較
難病は作られる―帝国陸海軍の脚気対策
みんなのための市場
制度をどう変えるか
障害者権利条約を知る
障害者差別解消法を知る
教育を変える
就労を変える
生活を変える
制度を支える思想
万人のための社会を創る
著者等紹介
松井彰彦[マツイアキヒコ]
1962年東京都に生まれる。2002年東京大学大学院経済学研究科教授。日本経済学会会長、東京大学経済学研究科副研究科長在任中に心サルコイドーシスにより入院、障害者手帳を取得。日経・経済図書文化賞(『慣習と規範の経済学』に対して)、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞、日本経済学会中原賞受賞。エコノメトリック・ソサエティ、カウンシル・メンバー(評議員)、およびフェロー(終身特別会員)
川島聡[カワシマサトシ]
1974年東京都に生まれる。現在、放送大学教授。専攻:障害法、国際人権法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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