出版社内容情報
たがいに異なる価値観がぶつかり合う、混迷の現代を生きるわれわれに、一つの大きな示唆を与えてくれるものとして、日本人がこれまで築き上げてきたさまざまな思想がある。本書では、古代から近代に至る日本の思想の歴史の上で、とりわけ重要であると思われる思想や著作を取り上げて解説する。その際、原典を丁寧に読解しながら、そこにはどのような人間や世界に対する見方や考え方が含まれているのかを明らかにする。そして、それを通じて、そのような見方や考え方が現代のわれわれにどのような示唆を与えるのかもあわせて解説する。
目次
はじめに 日本の思想をどのように捉えるのか
古代1 『古事記』の世界
古代2 仏教の伝来と仏教説話
古代3 平安仏教の展開 最澄と空海
古代4 歌と物語の世界
中世1 浄土の思想と文化
中世2 禅の思想文化と『法華経』信仰
中世3 伝統芸能の思想 謡曲をめぐって
中世4 隠遁と漂泊の思想
中世5 中世思想の諸相 神道の展開と歴史思想
近世1 武士の思想
近世2 儒教の思想
近世3 国学の思想
近代1 日本近代の思想1
近代2 日本近代の思想2
著者等紹介
頼住光子[ヨリズミミツコ]
1961年神奈川県横浜市に生まれる。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は、倫理学・日本倫理思想史・比較思想。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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