出版社内容情報
教育でのコミュニティの重要性はかねてより指摘されていたが、近年では、社会問題に対する、市場や政府によるアプローチの限界が認識される中で、改めてコミュニティへの期待が高まっている。このコミュニティは地域社会を中心としつつ、それにとどまらない越境的なネットワークを指すこともあり、学校教育・社会教育においても、様々な政策や実践が展開されている。本書では、この政策・実践例を紹介し、その意義や課題を理論的に把握することを目指す。
目次
1 コミュニティと教育をいかに捉えるか
2 戦後教育の流れの中での教育とコミュニティ
3 「開かれた学校」づくりの政策と実践
4 地域コーディネーターとコーディネート機能
5 学校の教育課程と地域社会(1)地域独自の教育課程
6 学校の教育課程と地域社会(2)総合的な学習の時間
7 コミュニティ・スクールの制度化と実践の展開―「開かれた学校」から「地域とともにある学校」へ
8 コミュニティづくりと子どもの参加
9 地域社会における学習を支える集団・団体
10 地域社会の学習拠点としての施設
11 地域社会における学習の支援者
12 コミュニティにおける教育と文化
13 コミュニティにおける教育と福祉
14 越境的な教育コミュニティの可能性
15 コミュニティと教育の今後をどう展開するか
著者等紹介
仲田康一[ナカタコウイチ]
1982年群馬県に生まれる。現在、法政大学キャリアデザイン学部准教授。専攻、教育行政学、教育政策研究、教育経営論
大木真徳[オオキマサノリ]
1981年アメリカ・テキサス州に生まれる。現在、青山学院大学コミュニティ人間科学部准教授。専攻、博物館学・社会教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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