出版社内容情報
65歳以上人口は、2023年に3割となったが、いずれ4割となり、実数は2042年に3千9百万弱で最大値となる。高齢者割合が極めて高く、かつ人口減少著しい社会への対応は、高齢者が逆に社会を支える存在とならなければならなくなる。それはどのような意味なのか。経済・社会・文化・心理・政治の領域でエンパワメントされ、社会をアクティブにするため何が必要かを高齢期にある当事者・研究者として社会の仕組や地域のあり方、そして家族や当事者が行える自らを支える取組について読者と共に考える。
目次
はじめに―高齢者が社会を共に支える時代
全世代対応型社会保障の方向性
分権的で多元的な参加型社会の構築―排除しない社会へ
治し支える医療への社会の転換と医療の転換
認知症と障害を支える
アジアを支える―アジアによって支えられる
人材で支える―人材を支える
世代間で支える
経済活性化を支える社会保障と高齢者の資本
高齢者と住まい
高齢者の教育
高齢期を支える政治と政策
社会を支える高齢者
終活を支えるシステムとしての介護保険制度基盤
お互いを支えあう社会と「生」の終わり
著者等紹介
栃本一三郎[トチモトイチサブロウ]
1953年東京都に生まれる。1985年上智大学大学院文学研究科博士後期課程(社会学専攻)修了。上智大学大学院総合人間科学研究科教授(2018年3月まで)。上智大学特別契約教授(2018年4月から2022年2月まで)。その間、社会保障研究所(現国立社会保障・人口問題研究所)主任研究員、厚生労働省社会福祉専門官、参議院厚生労働委員会調査室客員調査員、政策研究大学院大学客員教授。専攻:社会政策学・社会福祉原論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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