出版社内容情報
度重なる自然災害、さらには新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックと、リスクコミュニケーションの必要性が指摘される事象は枚挙にいとまがない。本書では、リスクコミュニケーションの考え方、具体的手法、多様な主体の関わり方等について、具体的な事例(自然災害、感染症、原発事故、食品問題、AIなど)をとりあげながら学ぶ。読者には、生活者(住民、市民、消費者)、自治体職員、企業の一員といった立場で関わっている具体的な問題にあてはめて考察することを試みていただきたい。
目次
リスクコミュニケーションとは
リスク認知とリスクコミュニケーション
リスクコミュニケーションの基本と要点
ポスト・ノーマルサイエンスとリスクコミュニケーション―科学知識の不定性からコミュニケーションを理解する
リスクコミュニケーションにおけるフレーミングの役割
食品安全とリスクコミュニケーション
化学物質のリスクコミュニケーション
新規技術とリスクコミュニケーション:ナノテクノロジーを例に
原子とリスクコミュニケーション
自然災害とリスクコミュニケーション
感染症とリスクコミュニケーション
気候変動とリスクコミュニケーション
デジタル化に伴うELSIとリスクコミュニケーション
リスクコミュニケーションと科学的助言
リスクガバナンスとリスクコミュニケーション―よりよい対話・共考・協働に向けて
著者等紹介
奈良由美子[ナラユミコ]
1965年大阪府に生まれる。1996年奈良女子大学大学院人間文化研究科修了。現在、(株)住友銀行、大阪教育大学助教授等を経て、放送大学教授。博士(学術)。専攻はリスクマネジメント論、リスクコミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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